付帯部の塗装をする前にしっておきたい5つのポイント
2022.05.24
お家の塗装の見積もりの際、屋根や外壁の他に付帯部との記載がありますが、付帯部とはお家のどこの事を指しているのか、疑問に思う方もいるはずです。
さらに付帯部を塗装する必要性は本当にあるのか、気になる方もいるかもしれません。
今回の記事ではそんな付帯部の塗装についての必要性や塗装の際の注意点などを詳しくご説明します。
目次
1章目:外壁塗装で付帯部を塗る理由とは?
まずお家の付帯部とはお家の屋根や外壁以外の細かな部分のことを指します。
基本的に付帯部もメンテナンスとして塗装が必要なので、外壁塗装と同時に行うのが一般的です。
主な付帯部としては下記のものがあります。
1.軒天
外壁から伸びている屋根の裏側部分のこと。
雨水が流れていく屋根の端を軒先と言いますが、その裏の天井なので軒天と言います。
軒の裏だけでなくバルコニーやベランダの裏側も軒天になります。
2.破風板・鼻隠し
切妻屋根の妻側の端の部分のことを破風板と言います。
さらに地面と平行になっている軒先部分は鼻隠しと言います。鼻隠しには軒樋が取り付けられています。
寄棟屋根には破風は存在せずに屋根の下端は全て鼻隠しになっています。
3.雨樋
屋根や屋上等に降った雨水を集めて地面に流す役割を持ちます。
降った雨水を集める役割で鼻隠しに取り付けてあるものを軒樋と言い、その雨水を地面へ流す役割を果たしているのが縦樋と言います。
また、軒樋から縦樋の連結部分を呼び樋と言います。
その他にも笠木、庇、水切りや手すりなどたくさんの付帯部が存在します。
窓枠や玄関ドア、換気フードや化粧カバーなども付帯部に含まれます。
そんな付帯部ですが、屋根や外壁のように時間が経つと劣化してきてしまいます。
屋根や外壁だけを塗装でメンテナンスしたとしても、付帯部が劣化したままだとお家の防水性や美観性は損なわれてしまいます。
例えば軒天や破風板などでは劣化箇所から雨水が侵入し雨漏りの原因になってしまったり、雨樋の劣化では雨水が直接外壁に当たることで、外壁の劣化スピードを早めてしまう原因にもなります。
付帯部はお家全体の耐久性を維持するためにも大切なものなので、塗装などでしっかりとメンテナンスをする必要があります。
2章目:住宅の付帯部を塗装する時の決まり事はある?
屋根や外壁塗装を行う際に必ず付帯部を塗装しなけれないけない決まりはありません。
しかし付帯部は雨や風の影響を直接受けやすいため、屋根や外壁などと比べると劣化スピードは早いと言われています。
今回の章では主な付帯部の持つ役割と、劣化を放置した際に建物自体に影響を受けるリスクを説明します。
1.軒天
軒天は雨風や日差しなどから外壁を守る役割があります。その他にも延焼防止や美観性の向上などといった役割があります。
穴が空いている軒天材や換気口を設置することで屋根裏に溜まった湿気を外へ逃がし、内部結露を防ぐことができます。
軒天の塗膜の膨れや剥がれ、藻や苔の発生が見られる場合は塗装によるメンテナンスが必要になります。
そのまま放置してシミが発生した場合、雨漏りが起きている可能性があります。そうなってしまうと、塗装では補修しきれなくなってしまいます。
劣化が進んでしまう前にメンテナンスを行いましょう。
2.破風板・鼻隠し
建物は横や下からの雨風に弱いという特徴があります。
破風板・鼻隠しがあることで雨風が屋根裏などに侵入するのを防いでくれます。その他にも雨樋の基礎や防火などの役割もあります。
破風板・鼻隠しがなければ雨風が屋根裏に侵入し雨漏りが発生したり、火事の際は炎が屋根裏を通ってすぐに建物全体に広がってしまいます。
破風板・鼻隠しは屋根の先端にあるため、雨風や日光の影響を受けやすく、塗膜の膨れや剥がれ、ひび割れや腐食などの劣化が進行しやすい傾向にあります。破風板の劣化進行は雨漏りのリスクが高くなってしまうので、外壁を塗装するタイミングで同時にメンテナンスをするのが良いでしょう。
3.雨樋
雨樋は外壁に雨が直接当たるのを防いだり、屋根などに降り注いだ雨を地上へ流す役割があります。雨樋の劣化はゴミなどが溜まって詰まってしまったり、ひび割れや歪み、支えている金属のサビなどがあります。
もし雨樋がない場合は、雨が直接地面に落ちて土や泥の跳ね返りで外壁が汚れたり、基礎を痛めたりします。さらに勢いよく雨水が落ちることで騒音やご近所トラブルにも発展することも考えられます。
雨樋は塗装することで耐久性を高めることができます。しかしひび割れや欠損などが見られた場合は塗装ではなく交換等の工事が必要になることもあります。
4.鉄部
付帯部の塗装で忘れてはいけないのが鉄部の塗装です。
鉄部は普通は塗膜で表面が保護されていますが、塗膜の劣化により剥がれたり傷がついてしまうとサビが発生する恐れがあります。
サビの発生が進行すると腐食して穴が空き、耐久性を著しく低下させてしまいます。
鉄部のサビが進行すればするほど、補修に手間と費用がかかってしまう為、定期的な点検を行い早めにメンテナンスをするようにしましょう。
そのほかの付帯部も建物を守るための役割があります。
劣化症状が見られなくても塗装により付帯部の耐久性を高めることもできるので、屋根や外壁を塗装する際は付帯部も同時に施工するのがおすすめです。
3章目:住宅の付帯部を塗装する場合の費用は?
付帯部の塗装の費用は、屋根や外壁塗装と同時に行う際は屋根・外壁塗装費用にプラスで付帯部それぞれの塗装費用がかかるイメージです。
しかし付帯部だけを塗装する場合は、付帯部の塗装費用に加えて、足場代金、高圧洗浄費用、養生費用などが必要になります。
さらに付帯部の素材によってどのような塗料を使用するのかによっても費用は違ってくるでしょう。
見積もりの付帯部に関して以下の点に注意しながら確認するようにしましょう。
1.使用する塗料の種類について
屋根や外壁を塗装する際に使用する塗料とは別に、付帯部の塗料についての明記があるかを確認しましょう。
塗料によって適応素材が定められているため、屋根や外壁に使用した塗料を付帯部を塗装するのに使いまわすことは適切ではありません。塗料の適応素材を無視して塗装してしまった場合、塗装後は綺麗に見えても時間が立つとすぐに不具合が生じてしまう可能性があります。
見積もりに使用塗料の記載が無い場合は、塗装業者に確認するようにしましょう。屋根や外壁と同じ塗料を使用するとの回答があった場合は、付帯部の素材に対応しているのかを確認するようにしましょう。
2.塗装する付帯部について
見積もりに塗装する付帯部の箇所がしっかり明記してあるか確認しましょう。
「付帯部」や「付帯部一式」などの明記はどの付帯部を塗装するのかが分からないので、塗ってもらえると思っていた箇所を塗ってもらえなかったり、トラブルの原因になりかねません。
必ず塗装する付帯部の箇所を明らかにしておくようにしましょう。
塗装する付帯部の箇所だけではなく、付帯部の計測時にも注意が必要です。しっかりと計測時には立ち会いをし、丁寧な計測を行っているか確認しましょう。
費用の内訳が曖昧だと感じた場合は、しっかり塗装業者に確認をして、納得ができたら契約を交わすようにしましょう。
3.塗装以外の工事について
付帯部それぞれの単価は塗装箇所によって異なりますが、あまりにも劣化が激しく塗装でのメンテナンスが難しい場合は塗装以外で修繕費用がかかることもあります。塗装で充分なのか修繕工事が必要なのかは素人では判断が難しいこともあるので、塗装業者に相談しながら工事内容を決めるようにしましょう。 付帯部の塗装だけでなく、屋根や外壁の塗装をする場合にも言えることですが、ただ費用が安いからといって塗装業者を決めるのはやめましょう。
必ず使用する塗料や施工方法、施工後のアフターサービスなどの確認をし、信頼できると思った塗装業者に依頼するようにしましょう。
4章目:付帯部を外壁塗装と一緒に塗装した場合のメリット
屋根や外壁と一緒に塗装しなくても大丈夫と思う方もいると思いますが、付帯部は外壁の塗装と同時に行うのが一般的です。
どうして同時に施工する方が良いのか、その理由をご説明します。
1.余分な費用をカットできる
付帯部の軒天や破風板、雨樋は高い位置にあるので、塗装をする際は足場組立が必要になります。外壁塗装と付帯部塗装を同時に行うことで足場組立費用が1回で済みますが、別々で塗装を行う場合は足場組立費用がその都度かかってしまいます。
さらに外壁塗装と付帯部塗装を同時に行うことで、時間をうまく有効活用でき、人件費も抑えることが出来ます。
付帯部塗装は屋根や外壁塗装と同時に行うことで、手間や費用を削減することが出来ます。
2.美観性が整う
屋根や外壁を塗装により綺麗にしたのであれば、より付帯部の劣化が目立ってしまうことになります。付帯部の劣化が激しければ激しいほど、綺麗になった屋根や外壁とのコントラストが引き立ってしまいます。
付帯部も同時に綺麗にすることで、全体的に美観性の整った仕上がりにすることが出来ます。
3.塗装のタイミングがわかりやすい
お家の塗装と言っても、建物診断から見積もりや打ち合わせなど、思ったより時間と手間がかかってしまいます。さらに工事期間中は洗濯物を部屋に干さなければならなかったり、窓を自由に開けられなかったりなど、暮らしていく上で制限が出てきてしまうこともあります。
そんな時間と手間、制限を付帯部の塗装のためだけに再度行うと思うとどうでしょう。多くの方が後回しにしてしまうのでは無いでしょうか。
これまで説明した通り、付帯部は劣化を放置してしまうと、役割を十分に発揮できなくなってしまい、建物自体の耐久性に影響をもたらしてしまいます。
ですので、屋根や外壁を塗装するのと同じタイミングで塗装をしてしまうのが良いということです。
5章目:住宅の付帯部の塗装で、人気の塗料や色は?
付帯部の塗装を行う際は、屋根や外壁の色選びと同じくらい慎重に色を選ぶようにしましょう。
外壁と付帯部の色の相性がよくないと残念な仕上がりになってしまうこともあります。
付帯部の色選びには大きく分けて二つのパターンがあります。
1.外壁と同系統の色
外壁と同系色の色で塗装をすることで、まとまりのある落ち着いた雰囲気に仕上がります。
2.外壁と違う系統の色
外壁と違う系統の色で付帯部を塗装した場合は、付帯部がアクセントとなりオシャレな雰囲気のお家に仕上がります。
どんな雰囲気のお家にしたいのか、感じ方や考え方は人ぞれぞれ違うと思います。塗装前の色合いや、街のお家を参考に色を考えて見るのも良いかもしれません。
さらに色の相性を確認するためにカラーシミュレーション等を活用するのもおすすめです。
6章目:まとめ
いかがでしょうか。今回は付帯部の塗装についてご説明しました。
付帯部と言ってもたくさん種類があり、それぞれがお家にとって大切な役割を果たしていることがお分かりいただけましたか。屋根や外壁の塗装と比べて後回しにされがちな付帯部ですが、しっかりとメンテナンスをすることでお家の耐久性を維持することができるのです。
劣化したまま放置してしまうと、修繕工事が必要になり塗装よりも費用が多くかかってしまいます。屋根・外壁塗装を行うのであれば、付帯部も同時に施工して、長期間安心して暮らせるお家にしましょう。
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