外壁のコケを放置すると危険!コケ落としの方法をプロが解説!
2022.11.04
お家を購入してから10年ほど経つとコケが目立ってきて、掃除をしてもなかなか落としきれないこともあります。
外壁に発生したコケを放置すると見た目だけでなく外壁自体に問題が生じてしまう恐れもあります。
今回の記事ではコケを放置するとどんな問題が生じるのか、コケの落とし方などをご紹介していきます。
1章目:外壁のコケのメカニズム
まずは外壁に付着するコケについてご紹介していきます。
1.コケはなぜできるのか
外壁のコケはいったいどこからやってきて、どうして繁殖してしまうかご存知でしょうか。
コケは風に飛ばされたコケの胞子が壁に付着して湿気を吸い込んで繁殖していきます。
コケは水分や胞子などの栄養分があるとどんどん増えていきます。特に湿度の高い箇所はコケの繁殖が早いため、劣化して防水性が低下した外壁などはコケが増えやすくなります。
日が当たらない北向きの外壁や凹凸が多いデザインの外壁などは、コケが繁殖しやすい外壁と言えます。
2.コケが発生しやすいお家の特徴
コケがつきやすい外壁にはどんな特徴があるでしょう。
自分のお家に当てはまるか、確認しましょう。
2-1.環境要因によるお家の特徴
樹木や川辺に面したお家はコケの胞子が飛んできやすく、さらに湿気も高いためコケが繁殖しやすくなります。
また、日当たりが悪く風通しの悪いお家などもコケが繁殖しやすいため、注意が必要です。
2-2.外壁材要因によるお家の特徴
モルタル壁やリシン・スタッコ壁などは凹凸がついているため溝に水や汚れが溜まりやすく、コケが繁殖しやすい外壁材です。
また、デザイン性の高いサイディング外壁も凹凸の多いデザインであれば水や汚れが溜まりやすくコケが繁殖しやすいです。
3.コケを放っておくと生じる問題
苔を放っておくとどのような問題があるのかご紹介します。
3-1.外壁材へ浸水してしまう
コケは水分を含むと保水する力があるため、外壁材が常に湿っているような状態になります。そうなると外壁材へゆっくりと水が染み込んでしまう恐れがあります。
特に窯業系サイディングの場合、水を常に吸っていると外壁材の反りなどの劣化に繋がる恐れもあります。
3-2.さらなるコケの繁殖
コケをそのまま放置すると水分を吸ってさらに繁殖します。特にコケが胞子を撒く時期には一層増えていきます。
水分を含んだコケを放置すると外壁塗膜の剥がれや膨れ等の劣化に繋がります。
3-3.健康に悪影響を与える恐れがある
コケの胞子を吸い込むことでアレルギー性皮膚炎を起こしてしまうことがあります。
また、コケは皮膚炎や鼻炎などのアレルギーを引き起こすカビを発生させる原因にもなるので早めに除去する必要があります。
4.コケとカビの違い
コケもカビも外壁に付着すると美観性を損ねてしまう煩わしいものですが、コケとカビの違いをご存知でしょうか。
まずコケは陸上植物で小型のコケ植物、ダ類、種子植物の総称です。
胞子によって増殖し、植物であるため水分と光合成が必要で乾燥や日光不足により枯れてしまうこともあります。
カビは菌類に分類され、有機物の上に発生する菌類や菌糸の集まりをカビと言います。
カビ菌によって増殖し適切な温度と80%以上の湿度、少量の酵素と有機物があれば無制限に増殖することができます。植物ではないため緑系統の色ではない場合はカビになります。
日光がなくても増殖することができるため、完全に日の当たらない所に生えている場合カビの可能性が高いです。
2章目:ひどいコケは業者に依頼したほうが良い理由とは?
コケは自分で除去する方法もありますが、業者に依頼した方が良いコケもあります。
どんな症状のコケだと業者に依頼した方が良いのか、判断基準とコケを落とす方法についてご紹介します。
1.業者へ依頼した方が良いコケ
コケの発生している位置が低く、軽いコケの場合は家庭用のコケ洗浄剤などで清掃すれば十分です。
しかし重度のコケであったり、コケが高い位置にある場合は業者に依頼しましょう。高所の作業は危険ですし、重度のコケの場合は家庭用洗剤では落ちきらず、無理に落とそうと強く擦りすぎてしまうと外壁材そのものを傷めてしまうため無理に自分で落とそそうとはせずに業者へ依頼をするようにしましょう。
2.コケの落とし方
2-1.業者のコケの落とし方
コケの除去を業者へ依頼する場合、高圧洗浄やバイオ洗浄で落とすのが一般的です。
しかし高所のコケの場合は足場の組み立てが必要になることもあります。
◆高圧洗浄
高圧洗浄は壁面に付着している汚れやコケ、カビなどを除去し外壁表面を綺麗にするために行います。一般的には塗装の前の下地処理として必ず行われます。
業者が使用している高圧洗浄機は威力が高いため、頑固な汚れやコケも落とすことができます。
また、高圧洗浄の際には養生シートをお家の周りにかけるため汚水が周りへ飛んでしまうといった心配がありません。
◆バイオ洗浄
バイオ洗浄は外壁に付着しているコケやカビなどの細菌は、水だけでは取り除けないという考えで生まれた洗浄方法です。
外壁に薬剤を塗布して細菌を分解して、高圧洗浄を行います。
2-2.自分で行うコケの落とし方
軽度のコケであれば自分で落とすことができます。
◆家庭用外壁洗浄剤
ホームセンターなどには家庭用の外壁洗浄剤が販売されています。
スポンジやブラシなどを使用してコケを落とします。洗浄剤が外壁に残らないようにしっかりと水で洗い流すことが重要です。
◆家庭用高圧洗浄機
家庭用の高圧洗浄は軽度のコケのみ落とすことができます。代表的な高圧洗浄機はケルヒャーがあります。
ケルヒャーはガソリン駆動のため、電源のない場所でも使用することができます。
しかし年数が経過していて頑固なコケは薬剤等を使用しなければ除去できないこともあるので、業者へ依頼しましょう。
3章目:外壁のコケを予防する方法は?
せっかく外壁のコケを除去したのであれば、美観を長く保ちたいですよね。
次に外壁のコケの発生の予防方法をご紹介します。
1.防藻・防カビ剤入りの塗料で塗装する
現在は様々な性能を持っている塗料が数多くあります。
その中に防藻・防カビ剤入りの塗料があります。この塗料で塗装を行えば、外壁にコケの胞子が付着しても繁殖することができないため美観を長く保つことができます。
ただ、完全にコケの発生がなくなるわけではないため、日々のお手入れも大切になります。
2.光触媒塗料で塗装する
光触媒塗料はセルフクリーニング機能のある塗料です。
光触媒塗料が塗布された外壁は太陽光を浴びることで付着したコケの胞子を浮かし、雨が降った際に浮いた胞子や汚れが雨水と一緒に流れることで、美観性を保つことができます。
しかし太陽光に反応して効果を発揮するため、日光の当たらない場所では効果を発揮できない場合があります。
3.日々のお手入れで予防
月に一度程度お湯を含ませたタオルで外壁を拭くことでコケを予防することができます。コケやカビは熱湯に弱く45度以上のお湯で死滅させることができます。
また、酢を薄めた水でもコケの発生を防ぐことができます。
4章目:外壁のコケ落としを業者に依頼した場合の費用相場は?
外壁にコケが発生していてもそのまま放置してしまっているご家庭は多く見受けられます。
コケが繁殖し範囲が広がると自分で掃除するのも大変になってしまいます。さらに外壁を傷つけてしまうと補修工事などが必要になってしまうこともあります。
また、高所に付着したコケの除去作業は危険を伴うので業者へ依頼して安全に綺麗にしてもらいましょう。
業者のコケ除去の手順としては高圧洗浄でコケの除去を行い、コケが付着しにくくするために外壁を塗装するという流れが一般的です。
業者へ依頼する費用には足場費や高圧洗浄費、塗料費、人件費などが必要になります。
お家の大きさや使用する塗料の種類などにより、費用は大きく左右されますのでかかる費用は様々になります。
建物診断やお見積もりは無料で行っている業者も多くいるため、正確な費用が知りたい場合は業者へ見積もりの依頼をしてみるようにしましょう。
5章目:まとめ
いかがでしょうか。
コケを放置するとどんな問題が生じるのか、コケの落とし方などをご紹介しました。
コケを放置してしまうと、お家自体に問題が生じてしまうことになるためコケが発生し始めたら早めに除去するようにしましょう。
また、コケは一度綺麗にしてもまた発生してしまうため、定期的に塗装などのメンテナンスをして予防することが大切です。
株式会社タクトでは防藻・防カビ剤入りの塗料も取り扱っています。
塗装の前にはしっかりと高圧洗浄でコケを除去します。塗膜をしっかりと密着させるためにもこういった下地処理は必ず丁寧に行います。
さらにタクトは建物診断・お見積もりは無料で行っておりますので、お家のコケが気になってきたかな?という方はぜひお気軽にご連絡ください。
塗装やお家のことならタクトにお任せください。
皆様からのご連絡お待ちしております。