大和ハウスの外壁塗装をお考えの方に塗装のプロが解説
2022.08.02
ハウスメーカーの中でも大手の大和ハウスですが、戸建て住宅からアパートやマンションなどの賃貸住宅まで幅広いシェアを持っています。
そんな大和ハウス住宅にお住まいの方。外壁塗装を検討した際に、大和ハウスへ頼むのか他の塗装業者へ頼むのかお悩みの方も多いと思います。
今回の記事では大和ハウスのお家で塗装をする際のポイントや注意点などを詳しくご紹介していきたいと思います。
目次
1章目:大和ハウスで立てた家の外壁塗装は他業者に頼んでもいいの?
初めにお伝えすると、大和ハウスで建てたお家は建てたハウスメーカーでなくても塗装をお願いしても大丈夫です。お家を建てたハウスメーカーでなくても、仕上がりや品質等に問題なく塗装をすることができるのです。
塗装については塗装業者の方がハウスメーカーよりも専門的な知識を持っているため、お家の劣化状況や状態に合わせた提案をしてもらう事ができます。費用についてもハウスメーカーは塗装の下請け業者へ工事を委託しているので仲介手数料が必要になるため、費用が割高になってしまいます。
もしも大和ハウス独自の特別な外壁を使用していると言われた場合でも、外壁の状態をしっかりと見てくれる業者であれば、適切な塗装工事をしてもらうことができます。
現在では費用の面も考えてハウスメーカーとは別の塗装業者へ依頼する方も増えてきている傾向にあるようですので、どこに依頼するのかはご自身でしっかり選ぶようにしましょう。
2章目:大和ハウスの外壁塗装・3つの塗替え注意点とは?
大和ハウスの塗装の前にご自身のお家の特徴を知っておくことが大切です。
ここでは大和ハウスの外壁塗装の注意点や特徴をご紹介しますので、確認してみましょう。
1.コーキングの量について
大和ハウスの外壁材は窯業サイディングが主体となっていますが、他のハウスメーカーや工務店などとの違いで外壁材の厚さが異なります。
大和ハウスの住宅ではシリーズによって違いはありますが、外壁材が16mmや26mmなどの厚いものが使用されている場合があり、外壁材が厚いことで遮熱性や防音性、耐火性も向上します。さすが大手のハウスメーカーですね。
しかし外壁材が厚いことによってその分コーキングの量も多くなっています。さらに大和ハウスの目地は他の住宅メーカーと比べて目地の量が多いため、その分でもコーキングの量は多くなってしまいます。
大和ハウスのコーキングは一般住宅よりも量が多いため、点検時にしっかりと目地の長さや量を測ってもらう必要があります。業者の中には概算で目地の量を算出し、工事の際にコーキングが足りなくなってしまうこともあります。
工事中追加で材料を発注してくれれば良いのですが、手抜き業者だと撤去打ち替えを増し打ちで施工されてしまったり、適切な補修をしてくれないこともあります。
コーキングはお家の大切な箇所なのでしっかりとした施工をしてもらえるか注意が必要です。
2.塗料が密着しづらい外壁がある
大和ハウスの外壁の中には、表面を熱可塑性アクリル樹脂というものでコーティングしてあるものがあります。このコーティングを気にせずに塗装をしてしまうと、塗料が付着しなかったり、膨れや剥がれの原因になります。
大和ハウスの住宅を塗装する際は、図面や建材をチェックするなどして、アクリル樹脂がコーティングされているかを確認しなければなりません。もしも建材が分かる資料がない場合はシンナーで拭き取りテストを行いましょう。アクリル樹脂はシンナーで溶解する特性があります。
そして、アクリル樹脂コーティングが施された外壁を塗装する際は、アクリル樹脂を剥がしてから塗装を行うことが望ましいのですが、費用と手間がものすごくかかってしまうため、カチオンシーラー等で下処理を行ってから塗装するケースもあります。
アクリル樹脂コーティングが施されている外壁は下処理や塗料の選定がとても大切なので、適切な塗装を行ってもらえるのか、業者へしっかりと確認してみましょう。
もしも心配であれば費用は高くなりますが、カバー工法も検討してみましょう。
3.ヒートブリッジが起こる可能性がある
大和ハウスの住宅の中には、冬場にヒートブリッジという現象が起こることがあります。
これは鉄骨造によくみられる現象で、内部の鉄骨や柱にだけ熱が加わり、外壁が変色しているように見える現象です。鉄骨の熱伝導率と断熱材の熱伝導率の違いにより、鉄骨や柱の部分がうっすらと浮き出て見えます。
鉄骨造が主力の大和ハウスによくみられる現象です。
このヒートブリッジは内部構造が原因なので、塗装をしたからといって全く解消される訳ではありませんが、断熱塗料などで外壁を塗装することで多少は軽減できます。
大和ハウスの外壁は厚みがあるので、ヒートブリッジが起きても目立ちにくい場合もあります。
ヒートブリッジは不具合ではないですが、気になる方は断熱塗料の使用も考えてみると良いかもしれません。
4.2000年以前に建てられたお家は注意
大和ハウスで2000年以前に建てられた住宅でエナメル系の塗料で塗装したものが多くあり、大和ハウスが全棟修復に回ったという事例があります。しかし補修後も濃い色で塗装を行うと膨れが生じてしまうケースがあります。これを防ぐには日光の影響を受けやすい南面や西面は明るい色で塗装することが大切です。
何度塗装しても上記のような不具合が生じてしまう場合は、一から解決策を見直す必要があります。
塗り替え工事は住宅を建てたハウスメーカーだけでなく、大和ハウスの住宅の特徴をしっかり理解しつつ、技術と経験豊富な業者へ相談してみるのも良いでしょう。
3章目:大和ハウスで立てた家の外壁塗装の相場額は?
大和ハウスの住宅では外壁が厚いことや目地が多いことにより、コーキングの費用が一般的な住宅と比べると高くなる傾向にあります。
住宅にとってコーキングはとても大切な役割を果たしているものになるので、コーキングの補修費用は惜しまずに充分な補修を行いましょう。
外壁の塗装費用は塗装面積や使用する材料などによって異なります。費用を安く抑えたいのであればシリコン塗料を使用し、高い耐久性を持たせたければ無機塗料やフッ素塗料等を使用して塗装を行いましょう。
さらにお家を建てたハウスメーカーに塗装を依頼するのは安心感があるので良いと思いますが、塗装専門業者へ依頼するよりも費用が高くなってしまう傾向にあります。
ハウスメーカーは住宅を建てるのが専門であるため、塗装などのメンテナンスに関しては下請け業者へ任せっきりになってしまう可能性もあります。下請け業者へ依頼する分、ハウスメーカーの利益に加えて工事を請け負った会社の利益や仲介手数料等が必要になります。
地元の塗装専門店でもしっかりとした経験と実績があればハウスメーカーと同等やそれ以上の塗装メンテナンスを行うことができます。
ハウスメーカーへ依頼するのも良いですが、費用面を考えて塗装専門店やリフォーム店へ依頼してみるのもおすすめです。
4章目:注意!ハウスメーカーの保証について知ってますか?
ここでハウスメーカーの保証についてご説明します。
通常ハウスメーカーの保証内容というのは躯体などの建物の構造に対しての保証であり、外壁の色褪せやコーキングの劣化等などの経年劣化に関しては保証対象外となることが多いようです。費用はかかってしまいますが、ハウスメーカーでメンテナンスを行えば保証の延長をしてくれるメーカーもあるようです。
しかし先ほどご紹介した通り保証は建物の構造に対しての保証です。2000年以降に建てられた住宅で建物の構造に不具合が生じるトラブルは非常に稀で皆無と言っても過言ではありません。
高い塗装費用で保証を延長するよりも経験や実績の豊富な塗装業者へ塗装メンテナンスを依頼したほうが価格を考えてもメリットがあると思います。
塗装業者へメンテナンスを依頼する際は大和ハウスや他のハウスメーカーの住宅の特徴などの知識があり、豊富な経験のある業者へ依頼するようにしましょう。
例えば大和ハウスの外壁によるコーキングの量やアクリル樹脂コーティングがされている外壁にあった塗料の提案をしてくれるか、さらに塗装後のアフターフォローについても注意して確認して、業者を探すようにしましょう。
ただ費用が安いからといって簡単に決めてしまわないように、しっかりと時間をかけて信頼のできる業者を探しましょう。
5章目:まとめ
いかがでしょうか。
大和ハウスのお家についての特徴や塗装の注意点などをご紹介しました。お家の塗装を行う際は今回ご紹介したことについてを考えながら塗装業者を探してみましょう。
株式会社タクトでは塗装の経験や施工させていただいたお家も多く、定期的に講習会も行わせていただいております。さまざまなお家に合わせた多数のプランをご提案することで、お客様のイメージや費用に合ったプランをお選びいただけます。
建物診断ではドローンを使用することで普段あまりみることのない箇所の劣化状況を発見したり、お家の全体的な状態をみる事ができます。
工事は匠の技術と経験豊富なタクトの職人が心を込めて行います。
さらに塗装以外の諸工事やリフォーム工事等も喜んで承っております。
塗装やお家のことならタクトにお任せください。
皆様からのご連絡お待ちしております。