浴室塗装をする前に知っておきたい注意点についてプロが解説
2022.08.10
浴室の経年劣化、カビの繁殖等が目立ってきて、リフォームを考えている方は多いのではないでしょうか。浴室のリフォームというと浴室の交換や買い替えを想像すると思いますが、塗装でも十分にリフォームすることが可能です。
今回の記事では浴室塗装に関するポイントや注意点についてご紹介します。
目次
1章目:浴室塗装とは?
ユニットバスのなかで最も使用されている素材をFRPと言います。
FRPは非常に耐久性が高いですが、ユニットバスに使用する際は樹脂でコーティングがされています。つまりは汚れや細かな傷、カビの繁殖はこの表面に起こっているという事になります。
浴室塗装は浴室内にもう一度コーティングを行うことで汚れや傷、水垢やカビを綺麗にして浴室や浴槽を守るコーティングの機能を新品のように戻すことができます。
2章目:浴室塗装のメリットとは?
それでは次に浴室塗装についてのメリットをご紹介します。
1.比較的費用が安い
浴室塗装のメリットの一つとして、ユニットバス交換工事に比べると費用が安いことが挙げられます。
ユニットバス交換工事は新しくする浴室によっても異なりますが、50〜100万円ほどが相場です。それに比べて浴室塗装の費用は半分以下の10〜20万円で施工できることが多いです。
ユニットバス交換工事では材料費(新しいユニットバスの費用)、人件費(交換工事には複数の職人が必要)、工事費(浴室内の壁の取り壊しや再構築、既存ユニットバスの処分費等)についての費用がかかってしまうため、あまり費用はかけたくないけど浴室を綺麗にしたいと言う方には浴室塗装がオススメです。
2.新品のように綺麗になる
浴室や浴槽によく使用されるFRPという素材は、もともと工場で塗装をしてから出荷されています。つまり浴室塗装はこうした工場で行っている作業を一般家庭で行うと言う事になるので、仕上がりは新品同様ピカピカに綺麗にすることができるということです。
3.ユニットバス交換工事が難しい場合でもリフォームできる
お家の構造上、ユニットバス交換工事が難しい場合があります。
・浴室の広さがオリジナルな為、対応している浴室がない
・浴室が外壁に面していて、取り除くためには外壁を取り壊す必要がある
・柱などの建物の構造上、ユニットバス交換が不可
このような場合でも浴室塗装であれば浴室を綺麗にすることができます。
4.騒音や廃材が少ない
ユニットバス交換工事では既存の浴槽などのパーツは全て外す必要があり、一時的に騒音が発生することがあります。
浴室塗装では既存の浴室に塗装をすることが基本になるため、騒音や廃材が少なく工事をすることができます。
3章目:浴室塗装のデメリットとは?
いいことだらけの浴室塗装ですがもちろんデメリットもあります。
浴室塗装を行う際はデメリットもしっかりと理解するようにしましょう。
1.塗装ができない素材がある
浴室の使用している素材によっては塗装ができないものもあります。
浴室塗装可能:FRP、人口大理石、ホーロー
浴室塗装不可能:ステンレス、モルタル
浴室塗装が可能なステンレスやホーローについてですが、塗装をする際は注意が必要です。
ステンレスに関しては塗料の密着が弱く、塗装後に塗膜が剥がれてきてしまうことがあります。そのため素材がステンレスの場合は塗装はしてくれるが保証はつかないといったケースが多いようです。
ホーローは塗装することにより追い焚きができなくなってしまうことがあります。ホーロー製の浴室を塗装する際は注意が必要です。
また、パーツごとで使用されている素材が異なる場合もあるので塗装するかどうかは業者と相談しながら判断していきましょう。
2.機能や設備がよくなるわけではない
浴室塗装はあくまで壁や床、天井、浴槽の表面を綺麗にすることですので、新しい機能や設備を導入したい場合は浴室塗装ではなくユニットバス交換工事が必要となりますので、理解しておきましょう。
3.劣化が激しい場合は塗装できない
浴室内の劣化や損傷が激しい場合は浴室塗装をすることはできません。
大きな破損があったり、素材まで劣化が達してしまっている場合は浴室塗装ではなく交換工事をしたほうが良いでしょう。無理に浴室塗装工事をしたとしてもすぐに塗膜が剥がれてしまうこともあります。
どんなリフォーム工事を行うのが良いのかは劣化状況を見て、業者と相談して決めるようにしましょう。
4章目:浴室塗装を行う際のポイント
ここでは浴室塗装を行う際のポイントをご紹介します。
1.お風呂が使用できなくなる期間に注意
浴室塗装作業中と作業後はお風呂が使えなくなってしまいます。浴室塗装は通常2〜4日ほどかかるケースが多いですが、リフォーム業者や塗装範囲などによっても工期は変わってくるため、どれくらいの期間お風呂が使えないのかは工事前にしっかりと確認しておくようにしましょう。
2.複数の業者に見積もりをとる
浴室塗装を行うことのできる塗装業者を見つけたら、1社だけでなく複数の業者から見積もりをとるようにしましょう。1社だけに依頼すると、そのリフォーム業者が提示している金額が適正なものであるのかの判断が難しくなってしまいます。
浴室塗装には大体の相場はありますが実際にかかる費用に関しては業者によって様々なので、見積もりをとる際は何社かに依頼して工事費用や施工方法などを比較してみるようにしましょう。
3.ユニットバス交換も考える
浴室塗装はあくまで壁や床、天井、浴槽の表面を綺麗にすることです。
換気扇や扉、蛇口の劣化や他にも激しい劣化等が見られる場合は浴室塗装だけでは不十分なリフォームとなってしまいます。
リフォーム業者に現在の浴室の状況をしっかりと見てもらい、浴室塗装で良いのか、ユニットバス交換が必要なのか相談してみましょう。最初から選択肢を浴室塗装のみに絞るのではなくユニットバス交換や部品交換等も視野に入れておくようにしましょう。
5章目:浴槽塗装を依頼するときの注意点は?
浴室塗装がどんなものであるのかご紹介してきましたが、依頼するリフォーム業者がしっかりとした施工をしてくれないと意味がありません。
ここで、きちんと腕の良いリフォーム業者を見つけるための注意点をご紹介します。
1.浴室塗装の専門業者であるか
まず大切なのは依頼するリフォーム業者が浴室塗装の専門業者であるかということです。
浴室の塗装は知識や経験が必要になります。そして職人さんの腕前が仕上がりに影響しますので、浴室塗装の業者を探す際は知識や経験のある業者に依頼するようにしましょう。
2.浴槽や床の補修もできる業者であるか
ユニットバスにヒビや穴が空いていた場合、それを補修する際は職人の特別な技術が必要になります。この技術がない業者に依頼してしまうと、十分な補修をせずに塗装を行う事になり、後から不具合が生じる原因になります。依頼をする際は塗装前にしっかりと補修を行ってもらえるのか、確認するようにしましょう。
3.浴室塗装に対して保証をしている業者であるか
十分な知識と技術のあるリフォーム業者であれば、浴室塗装に対しての保証がついてくるはずです。
保証内容は業者によって様々ではありますが、浴室塗装後に施工不良などによる何らかのトラブルが生じた場合は無償で修理してくれる業者が好ましいでしょう。
5章目:浴槽塗装にかかる費用相場は?
浴室塗装の費用相場と言っても、ご自宅の浴室の広さや素材、劣化の状態によって様々ですが、大体10〜20万円ほどが相場なようです。
一口に浴室塗装といっても傷やカビ、ひび割れの補修などの下地処理を行ったり、そのほかに補修工事が必要であったりもするため、しっかりとプロの業者に現状をチェックし、診断してもらうようにしましょう。
浴室塗装は浴室を丸ごと交換するのと比べるとかなりお手頃に浴槽を綺麗にすることが出来ます。
6章目:まとめ
いかがでしょうか。
今回の記事では浴室塗装についてのポイントをご紹介しました。
浴室メンテナンスはどのような工事が必要なのか、しっかりと知識を持った専門業者に診断をしてもらうようにしましょう。浴室塗装を依頼する際は、その業者にしっかり浴室塗装の実績があるか確認しましょう。もしも不備のある塗装工事を行えば短期間で塗膜は剥がれてしまいます。
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