トヨタホームの外壁塗装の費用相場は?メンテナンスのポイントも解説
2023.06.18
トヨタホームは国内住宅メーカーの中でも強力なシェアを誇っています。
大手ハウスメーカーで建てた住宅でも、美観性や機能性を維持するためには定期的なメンテナンスが必要になります。
トヨタホームのメンテナンスはトヨタホームにお任せした方がいいとお考えの方も多いかと思いますが、実はトヨタホーム以外の業者でも十分対応することは出来ます。
今回はトヨタホームの外壁塗装についての費用感やメンテナンスのポイントをご紹介していきます。
目次
1章目:トヨタホームとは何か
トヨタホームはトヨタグループのハウスメーカーのことです。
自動車の生産で培ってきた技術を注文住宅にも転用し、高クオリティの住宅をコスパの良い価格で提供しています。
トヨタグループの総合的な技術が活かされているトヨタホームは快適で人にも地球にも優しい住まいの実現をしています。
そんなトヨタホームの特徴は住宅の7割以上を工場で制作し、現地で組み立てる作業です。
工場で作るため品質を安定させ生産効率が高まるため、納期が早いといった特徴があります。
さらに天候に左右されることがないため、悪天候でも工期が伸びることはありません。
また、アフターフォローに関しても業界最長クラスの60年の長期保証がついているので安心して長期間住むことができます。
2章目:トヨタホームの塗り替え費用について
トヨタホームの住宅の塗り替えをトヨタホームに依頼した場合の問題はメンテナンス費用です。
トヨタホームの住宅は長期間の保証を受けることができますが、その後の延長保証はトヨタホームのメンテナンスを利用することが条件になっています。
つまり保証を延長するにはトヨタホームに外壁塗装をお願いしなければならないということです。
トヨタホームに塗装を依頼した場合、業者へ依頼するよりも費用が高額になってしまうことが多いです。
ここではトヨタホームの塗装費用が高い理由をご紹介します。
1.中間マージンがある
トヨタホームで外壁塗装をお願いしても、トヨタホームと連携している下請けの塗装業者さんが施工をします。
工事中にトヨタホームさんか尋ねてもそうだと答えますが、実際にはトヨタホームの社員というわけではなく、◯◯塗装や〇〇ペイントという下請けの従業員です。
下請けの業者が施工しているので、中間マージンが発生します。
つまりトヨタホームの外壁塗装には下請けの工事価格にトヨタホームの取り分が追加された価格になります。
2.工事以外のランニングコストがある
トヨタホームは全国でもトップクラスの大企業です。
全国に支店や支社があり、営業マンや事務員などの人件費、大掛かりな広告費などを捻出しなければならないため、工事価格にはこれらのランニングコストが上乗せされています。
地元の外壁塗装業者のほとんどは大掛かりな事務所や倉庫などは持たずに営業マンも少数で事務作業も兼務したりと、コスト削減を徹底して行っています。
工事のみに必要な価格なのか、それともランニングコストが上乗せされた金額なのか、によって外壁塗装の工事価格には大きな差が生まれます。
3.外壁塗装工事以外の工事も同時に施工する
トヨタホームのメンテナンスでは屋根・外壁塗装だけでなく、同時に施工するとベストだと思われる様々な諸工事も一気に施工を勧めてきます。
例えば屋根の防水シートの交換やベランダ防水シートの交換、雨樋の交換などをランニングコストが上乗せされたトヨタホームで同時に施工するとなると間違いなく高額の工事になってしまいます。
トヨタホームに任せればその後のメンテナンスには不安がなくなるかもしれませんが、住宅の劣化具合は住宅が建っている場所や地域、日当たりなどの条件で大きく異なってくるため、一定に定められたルールで全ての工事を定期的に行っていればムダが生じてしまいます。
地域の外壁塗装業者でも熟練の塗装職人がしっかりと点検をして必要な工事を施工してくれるので、トヨタホームの万全メンテナンスよりも大幅にコストダウンすることができます。
3章目:トヨタホームの外壁塗装の時期について
トヨタホームの外壁に使用されるサイディングボードは30年は美しさを保つとも言われています。
サイディングボードの材質や塗料のグレードも最高のものが使用されているため、耐久性はかなり高いと思われます。
しかしサイディングボードの目地部分のパッキンは一般的なコーキングと同様に経年劣化をするため10年を目安にメンテナンスを行う必要があります。
パッキンの劣化を放置してしまうと外壁に雨水が侵入して外壁自体が劣化したり雨漏りが生じてしまうこともあります。
ここでは外壁に起こる劣化症状をご紹介しますので、お家を建ててから10年が経っている場合はこの機会にお家の状態を確認してみてください。
1.チョーキング現象
チョーキング現象は塗膜が劣化することによって塗料に含まれている顔料がチョークのような粉状となって外壁の表面に浮き出てくる現象のことです。
チョーキング現象が起きてしまっていると防水機能が著しく低下しているので、外壁塗装の検討が必要となります。
2.藻やカビの発生
湿気が多く直射日光が当たらない場所は藻やカビが発生しやすくなります。
さらに外壁表面に凹凸があったりひび割れが発生している状態だと外壁に水分や汚れが溜まりやすくなっているため、藻やカビの発生原因になります。
3.ひび割れ
外壁のひび割れを放置すると、雨水が建物内部まで浸透してしまい建物の構造体そのものが劣化してしまう原因になります。
特に2階にあるヒビや1mm以上のヒビは早急な補修が必要になります。
4.塗膜の剥がれ
塗膜が剥がれてしまうと外壁材そのものが剥き出しの状態になってしまい、雨風や紫外線のダメージを直接受けてしまいます。
さらに外壁材を外部ダメージから保護する役割もなくなってしまうため、ひび割れなどの外壁材劣化の原因になってしまいます。
5.色褪せ
太陽光や酸性雨の影響により、外壁の色褪せや変色が起きてしまいます。
塗膜を保護するための樹脂が外的要因により劣化することで、艶もなくなってしまいます。
6.パッキンの劣化
一般的な住宅ではサイディングボードの継ぎ目にコーキングが施工されていますが、トヨタホームの住宅ではパッキンが使われています。
経年劣化とともに、パッキンは硬化して浮き上がってきてしまいます。
4章目:外壁塗装の費用について
外壁塗装の費用は一般的に材料費、足場代、諸費用、人件費に分けられます。
それぞれの費用には単価が定められているので、塗装面積✖️単価で材料費や足場代の費用を算出して外壁塗装にかかる工事費用の大体を計算することができます。
外壁塗装費用の内訳の費用相場についてご紹介します。
1.材料費
外壁塗装費用に大きく影響するのが材料費です。
どのような塗料を使用するのかにより、塗装費用は左右されます。
外壁塗装によく使用される塗料の単価は以下のようになります。
・アクリル塗料:1,000円〜2,000円/㎡
・ウレタン塗料:1,500〜2,500円/㎡
・シリコン塗料:2,000〜3,500円/㎡
・フッ素塗料:3,000円〜5,000円/㎡
塗料には様々な性質のものがあるため、各種類の塗料の中でも価格に差はありますが最も影響しているのが塗料の種類になります。
2.足場代
外壁塗装での足場代の単価はお家が立地している場所によっても異なりますが、目安としては1㎡あたり600円〜1,000円ほどとなります。
基本的に外壁塗装では塗料の飛散防止のために足場に養生ネットを貼ります。
この養生ネットは1㎡あたり200円〜500円ほどが相場になります。
また、足場は外壁から0.5m〜1mほど離して設置する必要があるため、外壁の塗装面積よりも1.3〜1.7倍ほどの平米数で計算をします。
3.諸費用
外壁塗装工事では塗料と足場の他にも必要な作業があります。
・高圧洗浄:150円〜250円/㎡
・養生費:200円〜300円/㎡
・下地処理費:10,000円〜20,000円/式
・コーキング補修費:700円〜900円/m
上記の費用はあくまでも目安となります。外壁の劣化症状によって必要な補修内容や費用は異なりますので、依頼する際は塗装業者へ確認してみましょう。
5章目:トヨタホームの外壁の特徴と注意点
トヨタホームのお家を塗装する上で注意するポイントをご紹介します。
1.パッキンの状態に合わせて補修する
トヨタホームの住宅の特徴の一つとしては外壁材の目地のパッキン工法です。
一般的な住宅ではコーキングで施工されていますがトヨタホームではパッキンが多く使用されています。
基本的な補修方法はこのパッキンを撤去して新たにコーキング材を充填する方法です。
パッキンが劣化していない場合はパッキンの上にプライマーを処理して外壁塗装を行います。
プライマー処理をしないとパッキンから流出した可塑剤の影響で塗膜がベトつき剥がれてしまうこともあります。
2.セメント瓦に合わせた下地処理を行う
トヨタホームの住宅の特徴としてセメント瓦が多く使用されていることも特徴の一つです。
セメント瓦は塗装前の下地作業の工程がとても大切です。
まずは高圧洗浄で既存の劣化している塗膜を除去して、プライマー(下地材)をしっかり塗布した後に上塗り塗装を行います。
セメント瓦は塗料の吸い込みが激しいため、しっかりとプライマーを馴染ませることが大切な作業になります。
3.ヒートブリッジには断熱塗料を使用する
トヨタホームの住宅は鉄骨造なので、冬場には鉄骨造ならではのヒートブリッジという現象が見られる場合があります。
ヒートブリッジは不具合というわけではなく鉄骨造によく見られる現象で、鉄骨部分の熱伝導と断熱材部分の熱伝導が異なるため、鉄骨部分が浮き上がって見えます。
ヒートブリッジは基本的に解消することはできませんが、断熱塗料で塗装を行うことで軽減することは出来ます。
6章目:まとめ
いかがでしょうか。
今回はトヨタホームの住宅についての特徴や塗装の際の注意点をご紹介しました。
トヨタホーム住宅の塗装を行う際は今回ご紹介したことを考慮して、トヨタホームに依頼するか地元の塗装業者へ依頼するか決めましょう。
株式会社タクトでは塗装の知識や経験の豊富な職人が心を込めて塗装します、
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無料の建物診断ではドローンを使用することで、普段からあまり見ることのない箇所の劣化状況も確認することができてお家全体の状態を見ることができます。
さらにアフターフォローも充実しているので、塗装工事後もご安心していただけます。
塗装やお家のことならタクトにお任せください。
皆様からのご連絡お待ちしております。