ヘーベルハウスの外壁塗装をお考えの方に塗装のプロが解説
2022.08.04
旭化成建材のALC外壁を用いた住宅が特徴的なヘーベルハウスですが、適正なメンテナンスをすることで長期間住み続けられる高性能住宅の代表の1社です。
そんなヘーベルハウスですが、特殊なALC外壁を使用しているため、塗装の際は正しい知識や技術が必要です。
今回の記事ではヘーベルハウスのお家を塗装をする際のポイントや注意点などを詳しくご紹介していきたいと思います。
目次
1章目:へーベルハウス住宅の外壁塗装・3つの塗替え注意点とは?
ヘーベルハウスの住宅を長期間保つためには、定期的なメンテナンスが必要です。
ここで適正なメンテナンスを行わなければ、かえって住宅の寿命を縮めてしまうことになります。
そこでヘーベルハウスの住宅の塗装をする際のポイントをヘーベルハウスの外壁材の特徴とともにご紹介します。
1.目地の状態をしっかり観察する
ALC外壁はボード状の外壁材なので、目地はコーキングでつながれています。
ALC外壁はパネル一つ一つが小さいのでサイディング外壁よりも目地が多くなります。さらに厚さもサイディング外壁と比べて2倍ほどの厚さがあるので、目地に充填されているコーキングもその分多くなっています。
目地が多いほど雨漏りのリスクは高まるので、劣化しているのであればしっかりコーキングで埋めてあげることが大切です。
ただ、ヘーベルハウスの場合は住宅を建てた際に、コーキングの上から塗装がされている事がほとんどのため、通常のお家と比べコーキングの劣化速度は遅い傾向にあります。
ひび割れなどでコーキングが劣化していると思ったら、塗膜のひび割れだったということもあります。その場合は撤去打ち替えではなく、増し打ち工事で十分なメンテナンスができるので、劣化状態や補修方法はしっかりとメンテナンスの前に確認するようにしましょう。
ちなみに、厚みのあるALC外壁のコーキングを綺麗に撤去するのは難しく、ALC外壁が簡単に削れてしまうため、撤去打ち替えをする際はVカットを行ってから打ち替えをするのが一般的です。
2.ALCに適した塗料を選択する
ヘーベルハウスの住宅を塗装する際は、ALC外壁に適した塗料を使用するようにしましょう。
塗料の中で特に大切なものが、下塗り材です。
一般的にALC外壁の下塗り材は高粘度のフィラーを使用します。ALC外壁は小さなひび割れからの雨水の侵入でも、脆くなってしまうという弱点があります。フィラーのような粘度のある塗料を使用することで、塗膜自体を肉厚にし、ひび割れを起こしにくく仕上げる事ができます。
その他にもALC摘要と書いてあるシーラーでも問題ありません。
しかしALC外壁が経年劣化により表面の劣化が進んでしまっている場合はシーラーとフィラーを組み合わせた下塗りがおすすめです。シーラーはサラサラとした下塗り材ですが、先に塗っておくことで下地を強化したり塗料の密着向上の役割があり、より強い塗膜を形成する事ができます。
ALC外壁の塗装において重要な下塗り材は劣化状態に合わせて選ぶようにしましょう。
3.屋根や屋上も同時にメンテナンスをする
ヘーベルハウスの住宅のメンテナンスを行う際は、屋根や屋上・ベランダ防水などのメンテナンスも同時に行うようにしましょう。
外壁のメンテナンスをしたとしても、屋根や屋上が劣化してしまっていれば結局はお家の寿命を縮めてしまうことになります。
さらにヘーベルハウスの住宅は普通の住宅よりも少し大きなお家が多いです。お家が大きければその分足場費用もやや高くなってしまうため、何回も足場を立てて工事をするのではなく、一度で同時にお家全体のメンテナンスを行うようにしましょう。
2章目:へーベルハウスで立てた家の外壁塗装は他業者に頼んでもいいの?
ヘーベルハウスで建てたお家は、建てたハウスメーカーでなくても塗装をお願いしても大丈夫です。
お家を建てたハウスメーカーでなくても、仕上がりや品質等に問題なく塗装をすることができます。
塗装については塗装業者の方がハウスメーカーよりも専門的な知識を持っている事が多く、お家の劣化状態や外壁材の種類に合わせた提案をしてもらう事ができます。費用についてもハウスメーカーは塗装の下請け業者へ工事を委託しているので仲介手数料が必要になるため、費用が割高になってしまいます。
もしもヘーベルハウスの特徴であるALC外壁を使用している場合でも、外壁の状態をしっかりと見てくれる業者であれば、適切な塗装工事をしてもらうことができます。
現在では費用の面も考えてハウスメーカーとは別の塗装業者へ依頼する方も増えてきている傾向にあるようですので、どこに依頼するのかはご自身でしっかり選ぶようにしましょう。
3章目:へーベルハウスで使われている塗料の耐久性は?
ヘーベルハウスの住宅では旭化成から出されている、アクリルシリコン塗料(グランロックやイベリアン)というアクリル系とシリコン系が合体された塗料が標準で使用されています。
さらにオプションとしてコーティング材のデュラ光が使用されます。
旭化成オリジナルのそれぞれの塗料の特徴について簡単にご紹介します。
1.グランロック
ヘーベルハウスが扱う塗料の中で最もポピュラーなものになります。
それ自体がベースカラーになる下塗り材と多彩チップを含んだ上塗り材の2工程で、複合塗膜を形成します。
下塗り材・上塗り材共に高耐候のアクリルシリコーン樹脂が主原料となっていて、長期耐久塗料となっています。
2.イベリアン
ヘーベルハウスの塗料の中でも高級な塗材になります。
主成分はグランロックと同じく高耐候のアクリルシリコーン樹脂で、優れた耐候性・防汚性を発揮します。
イベリアンは下塗り・中塗り・上塗りの3工程で仕上げ、カラーバリエーションも豊富なため、個性溢れる美しい外観に仕上げる事ができます。
3.デュラ光
デュラ光は塗料ではなく、グランロックやイベリアンなどと組み合わせて使用するコーティング材になります。
デュラ光は光触媒の防汚性・浄化作用により壁面の汚れを紫外線の力で化学反応させ分解します。さらに光が当たらない場所でも、親性物質を配合しているのでデュラ光でコーティングすることで親性膜が形成され、埃やチリの付着を軽減する効果があります。
デュラ光は塗装する際に使用するスプレーガンに距離を認知するためのレーザーアシストと速度を認知するためのメトロノームが搭載されているため、所定の塗布量で均一な塗膜の形成をする事ができます。
アクリルシリコン塗料の塗り替え目安は約20年でデュラ光は約30年程度とされています。
他にもヘーベルハウス独自の塗料についてヘーベルハウスのホームページにて紹介されているので、参考までに見てみるのも良いでしょう。
しかしこれはあくまでも一定条件での基準になるので、劣化状況は気候や建物の環境などによって左右されます。塗り替え目安はあくまで基準なので、メンテナンスが必要かどうかは実際のお家の状態に合わせて判断するようにしましょう。
4章目:へーベルハウスで立てた家の外壁塗装の相場額は?
ヘーベルハウスの住宅の特徴であるALC外壁は目地が多く厚みがある分、コーキングの費用が一般的な住宅と比べると高くなる傾向にあります。
住宅にとってコーキングはとても大切な役割を果たしているものになるので、コーキングの補修費用は惜しまずに充分な補修を行いましょう。
お家を建てたハウスメーカーに塗装を依頼するのは安心感があるので良いと思いますが、塗装専門業者へ依頼するよりも費用が高くなってしまう傾向にあります。ハウスメーカーは住宅を建てるのが専門であるため、塗装などのメンテナンスに関しては下請け業者へ任せっきりになってしまう可能性があります。さらに下請け業者へ依頼する分、ハウスメーカーの利益に加えて工事を請け負った会社の利益や仲介手数料等が必要になります。
地元の塗装専門店でもしっかりとした経験と実績があればハウスメーカーと同等やそれ以上の塗装メンテナンスを行うことができます。
さらに外壁の塗装費用は塗装面積や使用する材料などによって異なります。費用を安く抑えたいのであればシリコン塗料を使用し、高い耐久性を持たせたければ無機塗料やフッ素塗料等を使用して塗装を行いましょう。
ハウスメーカーへ依頼するのも良いですが、費用面を考えて塗装専門店やリフォーム店へ依頼してみるのもおすすめです。
5章目:まとめ
いかがでしょうか。
大和ハウスのお家についての特徴や塗装の注意点などをご紹介しました。お家の塗装を行う際は今回ご紹介したことについてを考えながら塗装業者を探してみましょう。
株式会社タクトでは塗装の経験や施工させていただいたお家も多く、定期的に講習会も行わせていただいております。さまざまなお家に合わせた多数のプランをご提案することで、お客様のイメージや費用に合ったプランをお選びいただけます。
建物診断ではドローンを使用することで普段あまりみることのない箇所の劣化状況を発見したり、お家の全体的な状態をみる事ができます。
工事は匠の技術と経験豊富なタクトの職人が心を込めて行います。
さらに塗装以外の諸工事やリフォーム工事等も喜んで承っております。
塗装やお家のことならタクトにお任せください。
皆様からのご連絡お待ちしております。