レンガ調外壁の塗装方法3選|メンテナンス方法や費用相場を徹底解説
2023.03.03
レンガ調外壁はオシャレな見た目で温かみのある印象を与える外壁で、昔から人気な外壁です。
レンガ調外壁の塗装メンテナンスを行う際、通常の単色塗装で塗りつぶしてしまうとせっかくのレンガ調が消されてしまいもったいないですよね。
レンガ調を活かす塗装方法はいくつかあります。今回の記事ではレンガ調の外壁塗装をする方法やそれぞれの特徴や費用、実例も合わせてご紹介します。
目次
1章目:レンガ調の外壁塗装(メンテナンス)方法
レンガ調の外壁塗装では元々のデザインや意匠性を残して塗装をすることが大切になります。
ここではレンガ調の外壁塗装の方法をご紹介します。
1.クリア塗装
クリア塗装は顔料を含んでいない、無色透明の塗料を使用する塗装のことです。
透明の塗料なので、もともとの外壁のデザインや意匠性を維持して外壁の保護や艶を出すことができます。
しかし築年数が長かったり、ひび割れやチョーキング現象などが見受けられている場合はクリア塗料での外壁塗装が不向きな場合もあります。塗料が透明なため、汚れやシミがそのまま見えてしまったり、細かなひび割れの隙間を埋めにくいといったデメリットもあるのでお家がクリア塗装ができる状態なのか、しっかりと確認することが大切です。
2.ダブルトーン塗装
ダブルトーン塗装は外壁を2色で塗り分けるツートン塗装とは異なり、1枚の外壁に2色の塗料を使用して塗装する方法になります。
通常の単色仕上げの塗装と同じようにまずは下塗りを塗っていきます。下塗りの後は長毛ローラーを使って目地色を塗っていき、その後に短毛ローラーで目地を汚さないように表面色を塗っていきます。
凹凸が大きいとよりダブルトーンの特徴や良さが目立ってきます。
3.多彩模様塗装
多彩模様塗装は塗るだけで柄や模様を付けることができる塗料を使用して塗装する方法です。レンガ調外壁だけでなく、モルタルやALC外壁にも施工することができます。
塗料の中に2色以上の液状やゲル状の粒と色が混ざっているため、一度の塗装で天然石材のようなオシャレな模様に仕上げることができます。
多彩模様塗装により塗り替えを行うことで新しい石目調の外壁になるため、張り替えたような外壁にすることができます。
2章目:レンガ調外壁のメンテナンス方法ごとのメリット・デメリット
ここでは先ほどご紹介したレンガ調の外壁塗装方法別のメリットとデメリットをご紹介していきます。
1.クリア塗装
○メリット
1.既存の外壁のデザインや意匠性を保持できる
クリア塗装では無色透明の塗料を使用するので、既存の外壁のデザインや意匠性をそのまま活かすことができます。つまり塗装後もお気に入りの柄や色、模様等を残すことができます。
2.チョーキングが起こりづらい
劣化した塗膜に触れるとチョークのような粉状のものが手に付着することがあり、これをチョーキング現象と言います。チョーキング現象は塗料に含まれている顔料が劣化することにより起こります。
クリア塗装に使用する塗料には顔料が含まれていないため、チョーキングが起こりづらいといったメリットがあります。
3.外壁に艶が出る
クリア塗装を行うと外壁に艶を出すことができます。クリア塗装の中には塗料によって艶を選べるものもあります。
また、低汚染性や耐久性の高い塗料もあるため艶を長く保たせることも出来ます。
●デメリット
1.ひび割れの補修が出来ない
クリア塗装は外壁の表面を保護することが出来ますが、ひび割れが発生してしまっている箇所の補修には不向きというデメリットがあります。
クリア塗装の前に補修を行ったとしても補修の跡を消すことが出来ないため、こういった場合は一般的な塗装の方がおすすめです。
2.劣化が透けてしまう
ひび割れや傷などがある場合は、クリア塗装を行っても劣化部分が透けて見えてしまいます。チョーキングが起きている場合もしっかりとチョーキングを落としてから塗装をしないと塗膜密着の妨げになり、せっかくの塗装が剥がれてしまう原因にもなります。
2.ダブルトーン塗装
○メリット
1.意匠性を保つことができる
目地と外壁の色を分けて塗装することにより、レンガ調外壁の凹凸した質感を残しつつ、立体感がありオシャレな雰囲気に仕上げることができます。
ダブルトーン塗装はレンガ調の風合いや色合いをなくすことなく塗装することができます。
2.耐久性が高くなる
一般的な塗装工事は下塗り・中塗り・上塗りの3回塗りになります。
しかしダブルトーン塗装は中塗り・上塗りを2回づつ行うため、計5回塗りになります。
そうすることで塗膜の層が厚くなり、雨風や紫外線への耐候性も高くなります。耐候性が高くなることでメンテナンスの頻度も減らすことができます。
●デメリット
1.費用が高くなってしまう
通常の塗装では3回塗りのものを2回多く塗装するため、その分の手間料と材料費がどうしても高くなってしまいます。
これがダブルトーン塗装のメリットです。ダブルトーン塗装は予算と相談しながら決めるようにしましょう。
3.多彩模様塗装
○メリット
1.高級感や意匠性が高い
多彩模様塗装を行うことで、凹凸があり石目調のような仕上がりになります。
一般的な単色塗料で塗装をすると、レンガ調のせっかくの風合いが消えてしまいますが、多彩模様塗装を行えば新築のような柄や模様を出すことができるため、意匠性の高い外壁に仕上げることが出来ます。
2.耐久性が高い
石目調の塗料と聞くと塗膜が厚すぎてしまうのではないかと心配になる方もいますが、多彩模様塗料は軽量性シリコン樹脂が配合されているため、建物への負担を軽くすることが出来ます、
さらに軽量だけでなく高耐候性のシリコン樹脂も使用しているため、耐久性にも優れているものが多いです。
3.安全性が高い
多彩模様塗料はほとんどが水性塗料です。水性塗料は水と混ぜて使用するため、塗装期間中も強い匂いはせずに環境にも優しい塗料です。
小さなお子様やペットがいるお家でも安心して施行することが出来ます。
●デメリット
1.作業の工程が多い
多彩模様塗料は特殊な塗料となっているため、しっかりと綺麗な仕上がりにするためには塗装作業の工程が多く必要になります。
多彩模様塗装はまず表面に接着剤を塗ってからベースとなる単色の色を塗っていきます。さらにその上から多彩模様塗料を塗っていくのですが、1回塗りだと発色が悪くなったり、色ムラになってしまったりするので基本的には2回塗って仕上げていきます。
他の塗料よりも作業工程が多い分、時間や手間が余分にかかってしまいます。
2.費用が高い
多彩模様塗装はデザイン性が高く耐久性にも優れているため、長い目で見れば他の塗料と比べてもあまり違いはないかもしれませんが、初期投資の金額がどうしても高くなってしまいます。
多彩模様塗装は材料の塗料そのものの単価も高く、さらに作業の手間もかかってしまう分費用が高くなってしまいます。
3.職人の技術によって仕上がりが異なる
多彩模様塗装は一般的な塗装と比べると工程などが異なり、専門的な技術が必要になるため、どこの業者でも取り扱っている訳ではありません。
多彩模様塗料を扱ったことがなかったり慣れていない職人が施工すれば、塗膜が厚すぎたり薄すぎたりしてしまい、色ムラの原因にもなってしまいます。
4.使用できない立地がある
多彩模様塗装は作業工程の中に吹き付け塗装があります。
そのため、住宅密集地などでは吹き付け塗装による塗料飛散の恐れがあるため、多彩模様塗装を施工することができない場合があります。
3章目:レンガ調外壁の塗装方法ごとの費用相場
それぞれの費用は塗料の種類やグレードによっても左右されます。
ここでは各種類の塗料の単価と耐久年数をご紹介します。
1.クリア塗装
・ウレタン:1,700〜2,500円/㎡(耐久年数:約5〜8年)
・シリコン:2,300〜3,500円/㎡(耐久年数:約8〜15年)
・フッ素:3.500〜4,800円/㎡(耐久年数:約12〜15年)
・無機:4,500〜5,500/㎡(耐久性:約20〜25年)
クリア塗装の費用と耐久性は通常の塗装と同じように、樹脂のグレードによって異なります。
コストパフォーマンスが一番良いのは無機塗料ですがその分初期費用がかかってしまうので、お家をどれくらい長持ちさせたいかなど、プランに合わせてグレードを選びましょう。
2.ダブルトーン塗装
・ウレタン:2,300〜3,100円/㎡(耐久年数:約5〜8年)
・シリコン:2,900〜4,100円/㎡(耐久年数:約8〜15年)
・フッ素:4,100〜5,400円/㎡(耐久年数:約12〜15年)
・無機:5,100〜6,100/㎡(耐久性:約20〜25年)
3.多彩模様塗料
・多彩模様塗料:2,500〜6,500円/㎡(耐久年数:約15年前後)
多彩模様塗料はシリコンがほとんどですが、例外もあります。また、費用は通常塗装よりも高いですが、耐用年数が比較的長く、15年前後のものが多いです。
4章目:レンガ調サイディングの外壁塗装業者の選び方
レンガ調の外壁塗装はしっかりとした施工実績と技術のある業者や職人さんに施工してもらうことが大切です。なぜなら今回ご紹介した3種類の塗装方法は通常よりも技術が必要なものであるからです。
クリア塗装は、事前に塗っても大丈夫な外壁であるかを見極める技術が必要です。
ダブルトーン塗装は目地と外壁をしっかり塗り分ける技術が必要です。
多彩模様塗装は吹き付け塗装で模様をつける作業があります。
このように経験が少ない業者や職人さんだと、意匠性の高さを活かした塗装に失敗してしまう可能性もあります。
レンガ調外壁の塗装工事を依頼する際は、あらかじめ施工実績や施工経験等を聞いて置くことが大切になります。
5章目:株式会社タクトのレンガ調サイディングの外壁塗装
ここで、株式会社タクトのダブルトーン塗装の施工工程をご紹介します。 施工前↓
下塗り作業↓
目地色上塗り作業1回目↓
目地色上塗り作業2回目↓
表面色上塗り作業1回目↓
表面色上塗り作業2回目↓
施工後↓
6章目:まとめ
いかがでしょうか。
レンガ調の外壁も経年劣化や紫外線などの影響により時間が経過すると色褪せや変色が起きてしまいます。外壁に色褪せや変色が発生し始めたら、外壁塗装を検討しましょう。
レンガ調の外壁塗装は今回ご紹介した、クリア塗装・ダブルトーン塗装・多彩模様塗装の3種類の中から選ぶとレンガ調の意匠性を活かした仕上がりにすることができます。
施工実績と技術のある業者を選ぶことも重要なポイントになるので、業者選びは慎重に行いましょう。
株式会社タクトでは今回ご紹介した3つの塗装方法も承っております。
施工実績もありますのでご安心してお任せいただけます。
また、建物診断・お見積もりは無料で行っており、お客様にご納得頂けるように適切なプランをご提案させていただいております。診断にはドローンを使用しますので、屋根などの高所も見逃さずに点検することが出来ます。
工事着工から完工するまでの間は、匠の技術を持ったタクトの職人が丁寧に心を込めて施工致します。
完工後の検査では一度社内で検査を行った後に、お客様に実際に足場に上っていただき、出来上がりのチェックをしていただいております。せっかくの塗装工事ですので、お客様にご満足いただけるように常に全力でサポート致します。
さらにタクトではアフターフォローが充実しています。塗装工事が完了した後も10年の間、定期的にお客様のお家へお伺いさせていただき、ご自宅の点検をさせていただいております。点検で何か異常が見られましたら、早急にご対応させていただきます。
塗装やお家のことならタクトにお任せください。
皆様からのご連絡お待ちしております。