外壁塗装をする際に一番最初に気になることは、自分のお家はどのくらいの費用がかかるのかという方が多いはずです。
外壁塗装を考えていても適正価格が分からなかったり、相場について知らなければ、外壁塗装の費用のイメージも湧かないと思います。
今回の記事では約40坪のお家を例に、外壁塗装の相場や費用の内訳についてご紹介していきます。

1章目：40坪の住宅の場合の外壁塗装費の内訳

まず、外壁塗装の費用内訳は一般的に材料費20%・足場代20%・諸費用30%・人件費30%に分けられます。
それぞれの費用には単価が定められているため、塗装面積×単価をすれば材料費・足場代の費用を算出し、外壁塗装工事にかかる大体の費用を知る事ができます。

1.外壁塗装の内訳の費用相場

1-1.材料費

外壁塗装の費用に大きく影響するものが材料費になります。
どのような塗料を使用するのかによって、塗装費用は左右されます。
外壁塗装によく使用される塗料の単価の相場は以下の通りです。

・アクリル塗料：1,000円〜2,000円/㎡
・ウレタン塗料：1,500円〜2,500円/㎡
・シリコン塗料：2,000円〜3,500円/㎡
・フッ素塗料：3,000円〜5,000円/㎡

塗料には様々な性能のものがあるので、各種類の塗料の中でも価格に差はありますが、価格に最も影響しているのが「耐用年数」になります。
耐用年数については後ほどご紹介します。

1-2.足場代

外壁塗装に置いての足場代の単価は、お家が立地する場所にもよりますが、目安としては1㎡あたり600円〜1,000円となっています。
基本的に外壁塗装の場合は、塗料の飛散防止のために足場に養生ネットを貼ります。この養生ネットは1㎡あたり200円〜500円くらいが相場の費用になります。

足場は外壁から0.5m〜1mほど離して設置しなければいけないので、外壁の塗装面積より1.3〜1.7倍ほどの平米数で計算をします。

1-3.諸費用

外壁塗装工事では塗料と足場の他にも必要な作業があります。

・高圧洗浄：150円〜250円/㎡
・養生費：200円〜300円/㎡
・下地処理費：10,000円〜20,000円/式
・コーキング補修費：700円〜900円/m

上記の費用はあくまでも目安です。外壁の劣化症状によって、必要な補修内容や費用は異なりますので、依頼する際は塗装業者へ確認してみましょう。

2.外壁塗装の費用に影響するもの

さて、外壁塗装の費用の内訳について説明しましたが、次は外壁塗装の費用に影響しやすいものについてご説明します。

2-1.塗料のグレード

先ほど内訳の費用相場についてでもご紹介しましたが、塗料にはいくつかのグレードがあります。耐久年数によっても価格が変わります。

2-1-1.アクリル塗料

単価：1,000円〜2,000円/㎡
耐久年数：5〜7年
アクリル塗料は外壁を塗装する際に使用される一番グレードの低い塗料で、かなり昔によく使用されていたものです。単価を見ると安価ですが、耐久性が低く5年経過するごとに塗り替えを行う必要があるため、長期的に見ると高くなります。
そのため現在の外壁塗装工事では使われていません。

2-1-2.ウレタン塗料

単価：1,500円〜2,500円/㎡
耐久年数：8〜10年
ウレタン塗料は昔から使用されている歴史の長い塗料で、場所や部位を問わず利用することができ、利便性が良く使いやすい塗料として人気のものでした。
しかし外壁塗装で使用するには若干耐久性が足りないのと、近年ひとつ上のグレードであるシリコン塗料の価格が低くなってきているということもあり、現代の外壁塗装ではあまり使用されていません。

2-1-3.シリコン塗料

単価：2,000円〜3,500円/㎡
耐久年数：10〜15年
現在の外壁塗装において約７割を占めているのがこのシリコン塗料になります。シリコン塗料は耐候性や耐久性・低汚染性の性能を有しているものがあり、価格とのバランスが良いため、現在の外壁塗装において主流の塗料になります。

2-1-4.フッ素塗料

単価：3,000円〜5,000円/㎡
耐久年数：15〜25年
フッ素塗料の一番の特徴は、耐久性・耐候性が高いということです。
しっかりと外壁に密着するので、隙間を作らずにしっかりとお家を守ることができます。
フッ素塗料に使用されているフッ素樹脂は、紫外線で破壊されにくく、色褪せや劣化の進行を防ぐことができます。

耐用年数が高い塗料はイニシャルコストが高いですが、長期的にトータルコストが抑えられることもあります。
単価だけでなく長期的にみて塗料のグレードを選ぶようにしましょう。さらに塗料のグレードの中にも様々な性能を持った塗料の種類があるので、それぞれの特徴や性能も考慮するようにしましょう。

2-2.住宅の設計

お家の形状によっても塗装費用は異なります。同じ40坪のお家でも設計の違いで外壁の表面積が変わるためです。
例えば平屋より2階建、2階建より3階建の方が外壁の表面積が増えます。さらに凹凸が大きい外壁の場合は平らに伸ばした表面積で考えると、思っていた以上に塗装面積が大きかった、ということもあります。
お家の形状によって塗装費用が変動することも頭に入れておくようにしましょう。

2-3.外壁材の種類

外壁材の種類によって相性の良い塗料とそうでない塗料があるため、費用が変わってきます。
例えばモルタル外壁などではひび割れが起きやすい特徴があるため、弾性のある塗料が適しています。
外壁と相性の悪い塗料を選んでしまうと、塗膜の膨れや剥がれなどの早期劣化に繋がってしまいます。
塗料を選ぶ際は価格や性能だけでなく、外壁材との相性も考慮して選ぶようにしましょう。

2-4.外壁の劣化具合

外壁の劣化の症状によっても費用が左右します。
例えばひび割れが重度のものであればVカットが必要になったり、コーキングが劣化していれば撤去打ち替えや増し打ちなどの補修工事が必要になります。
外壁の劣化が進行していればいるほど塗装の手間や工期がかかり、費用も高くなる傾向にあります。

2章目：40坪住宅見積もり例

40坪のお家の外壁塗装面積は130〜150㎡ほどと言われています。
ここでタクトの料金プランの例をご紹介します。

1.スタンダードシリコンプラン（外壁塗装）

施工内容：足場・高圧洗浄・養生・外壁塗装・軒天塗装・破風板塗装・雨樋塗装
耐久年数：１０〜１３年（７年保証）

工事費＋保証＋税＝53.7万円！（税込）
さらに１０年のアフター点検付き！

※２０坪（100㎡）目安

2.ハイグレードシリコンプラン（外壁塗装）

施工内容：足場・高圧洗浄・養生・外壁塗装・軒天塗装・破風板塗装・雨樋塗装
耐久年数：１３〜１５年（７年保証）

工事費＋保証＋税＝58.7万円！（税込）
さらに１０年のアフター点検付き！

※２０坪（100㎡）目安

3.超耐候・超低汚染型変性無機プラン

施工内容：足場・高圧洗浄・養生・外壁塗装・軒天塗装・破風板塗装・雨樋塗装
耐久年数：２５〜２８年（１２年保証）

工事費＋保証＋税＝63.7万円！（税込）
さらに１０年のアフター点検付き！

※２０坪（100㎡）目安

3章目：外壁塗装と屋根塗装を一緒にやるメリットとは？

外壁が劣化していて塗装のタイミングということは、他の箇所も劣化している可能性が高いです。そのため、同時にメンテナンスを行うことで費用を抑えることができます。

1.足場代の節約

外壁の他に塗装が必要なのは屋根、付帯箇所などがありますが、全ての塗装を別々に行うと３回分の足場代金が必要になります。
３回分の塗装工事を一緒に行えば、足場の費用は１回分で済むのでかなりお得になります。
足場費用は設置費用や人件費を含めると20万円ほどかかるので、同時に施工したほうがお得に塗り替えを行うことができます。

2.手間の削減

外壁や住宅の塗装工事は業者との打ち合わせがとても重要なので、数回に渡って打ち合わせを行う業者が多いです。工事の度に打ち合わせを行うのはかなりの手間だと感じる方も多く、塗装工事が後回しになってしまうこともあります。
外壁塗装の際に屋根や付帯部分の塗装も同時に行うことで打ち合わせの手間やトータルの工事期間を短縮することができます。

4章目：費用は付帯箇所の塗装面積によって変わる

外壁塗装の費用は付帯箇所の塗装面積によっても異なります。
住宅の付帯箇所は軒天や破風板、雨樋などを指しますが、こういった付帯部分を塗装する場合は外壁塗装費用にプラスで費用が発生します。特に注文住宅は付帯箇所が多くなる傾向にあり、その分費用も高くなります。
さらに塗装だけでなく「雨樋交換工事」や「ベランダ防水工事」などの補修工事の費用が必要になることもあります。
外壁塗装と一緒に屋根や付帯箇所も同時に塗装をする方がお得に済むので、外壁塗装をする際は屋根や付帯箇所の塗装も検討し、トータルの費用も考えるようにしましょう。

5章目：外壁が劣化している場合

外壁の劣化がかなり進行していて、追加で補修工事が必要になった場合は追加で費用が発生してしまいます。劣化が進行してしまう前に、なるべく早めに外壁塗装を行うようにしましょう。以下の症状がみられたら塗装メンテナンスのタイミングです。

1.チョーキング（白亜化）現象

チョーキング現象は塗膜の劣化により、塗料に含まれている顔料というものがチョークのような粉状になって外壁の表面に浮き出てくる現象のことです。
チョーキング現象が起きてしまうと防水機能が著しく低下してしまうので、外壁塗装の検討が必要です。

2.藻やカビの発生

直射日光が当たらずに、湿気の多い場所は藻やカビが発生しやすくなります。さらに外壁表面に凹凸があったり、ひび割れなどが発生している状態の場合は外壁に水分や汚れが残りやすいため、藻やカビなどが発生しやすくなります。
藻やカビが発生すると防水性だけでなく美観性も損なわれてしまいます。さらに塗料の密着に影響するため、塗装前には高圧洗浄でしっかり落としてから塗装します。

3.ひび割れ（クラック）

外壁のひび割れを放置し続けると雨水などが建物の下地まで浸透してきてしまい、建物の建物の構造本体そのものにもひび割れを発生させてしまいます。
特にひび割れが２階にある場合や、１mm以上のものである場合は早急な補修が必要になります。ひび割れを放置すると建物の劣化がどんどん進み、強度に影響を与えてしまうので、ひび割れを発見したらお近くの業者へ相談しましょう。

4.塗膜の剥がれ

塗膜の劣化により塗膜が下地まで剥がれてしまうと、外壁材そのものが剥き出しの状態になってしまい、雨や風、紫外線などのダメージを直接受けてしまいます。
さらに塗膜が剥がれることにより、外壁材を衝撃などの外部ダメージから保護する役割がなくなってしまうため、そこからひび割れが起きてしまったり、外部材の劣化の原因になります。

5.色褪せ

太陽光や酸性雨などは、外壁の色褪せや変色の原因になります。
塗膜を保護する役割の樹脂が外的要因により劣化し、艶もなくなってしまいます。

6.サイディングボードの反りや割れ

経年劣化や釘の打ち忘れなどによりサイディングボードが反ってしまったり割れてしまうことがあります。反りや割れを放置すると隙間から雨水等が侵入し、内部の下地などが腐食してしまう恐れがあります。
さらに、サイディングボードが反ってしまっていると、外壁表面の防水性能が低下している可能性が高いので早めに塗装でメンテナンスを行う必要があります。

7.釘やビスの浮き

サイディングボードは気候に合わせて収縮や膨張を繰り返しているため、浮いたり反ったりしています。この動きに釘やビスが耐えられなくなると、釘やビスに浮きが生じてしまいます。
そうなると塗装では補修出来ないのでサイディングボード自体の歪み補修が必要になります。

8.コーキングの劣化

コーキングは外壁の繋ぎ目からの雨水の侵入、地震の際サイディングボードがずれてしまうのを防いだりと、サイディング外壁によって不可欠なものです。
コーキングにヒビや隙間がみられたり、黒いシミが滲み出てきてしまっている場合は、コーキング補修工事が必要になります。

6章目：こういう業者（悪徳業者）には注意して！

塗装業者の中には悪徳業者が存在しているのも、存在しているのが現状です。
せっかくの塗装工事なので、信頼できる業者を探せるように、優良業者の見極め方をご紹介します。

1.複数業者から見積もりをとる

見積もりをとる際は複数の業者へ依頼し、その中で自分のイメージに適した提案をしてくれる業者を選ぶようにしましょう。
相見積もりは金額だけでなく、施工内容や施工方法が信頼できるものであるかを見極めることが大切です。例えば見積もりの項目が○○一式といった簡略的な記載である場合には注意が必要です。
さらに塗装工事後のアフターフォローや保証内容もしっかり確認するようにしましょう。

2.相場よりも安すぎる業者は注意

40坪の住宅塗装となると総費用で70万円以上はかかることがほとんどです。相場よりもはるかに安い見積もりを出してくる業者には注意が必要です。必要な下地処理をカットしていたり、工事が始まってから別途費用を請求される可能性もあります。
安い費用で金額を提示されると魅力的に感じてしまうかもしれませんが、金額が異常に安かったり高額である場合などは、慎重に確認するようにしましょう。違和感を感じた場合はその都度業者に確認するようにしましょう。優良業者であればすぐに納得のいく回答をしてくれるはずです。

7章目：まとめ

いかがでしょうか。40坪の外壁塗装における費用のイメージを持つことができましたか？
とはいっても外壁塗装にかかる費用は材料費、人件費だけでなく、足場代や養生費、コーキング補修費やその他補修工事等も含まれるため、正確な費用を知りたいときは塗装業者に相談してみましょう。

株式会社タクトでは建物診断、お見積もりは無料で行っております。
さらに塗装面積は坪数からの計算ではなく、手作業で計測し平米数で算出しております。そのほかの屋根や付帯箇所も実測値でお見積もりを提出させていただいております。
建物診断はドローンを使用するので、普段見ることのない高所の現状もしっかり確認することができ、劣化症状を診断することができます。
建物診断のあとはお客様のお家の状態やご要望に合わせたプランをご提出させていただきます。すぐにご返答頂かなくても結構です。じっくりとお考え頂きご納得していただきましたらご契約という流れになります。

工事は匠の塗装軍団のタクトの職人が心を込めて行います。工事期間中に何か気になること等ございましたら、なんなりとお申し付けください。

工事完了後は定期的にアフターフォロー点検にお伺いし、お客様のお家を無料点検させていただいております。何か異常がみられましたら早急にご対応させていただきます。

建物診断から塗装工事が完了した後まで、ご安心してお任せください。

塗装やお家のことならタクトにお任せください。

皆様からのご連絡お待ちしております。