外壁塗装の費用相場と安くなる時期
2023.11.28
外壁塗装工事は10年に1度が目安と言われています。
住宅の塗り替えには費用がかかるので、なるべく安く抑えたいものです。
ここでは外壁塗装の費用を安く抑えるコツや節約方法、外壁塗装業者を選ぶポイントなどをご紹介していきます。
1章目:外壁塗装の必要性と費用相場
1.外壁塗装の必要性
外壁塗装を行う一番の目的は外壁の保護です。
塗装と聞くとほとんどの方が見た目を綺麗にするために行うと思うのではないでしょうか。
しかし外壁塗装の目的は美観性を保つこともありますが、それより「お家を長く保護して守る」ことが大切な目的です。
外壁の塗膜は雨風や紫外線を多く浴びているため、日々劣化していきます。
そのまま塗り替えをせずに放置してしまうと雨漏りを引き起こし、建物の構造自体の劣化につながってしまいます。
大切なお家を長く保護するためには定期的に塗り替えを行なって、外壁を塗膜で守ってあげるようにしましょう。
2.外壁塗装のタイミング
定期的な塗り替えとはどのくらいのタイミングで行えば良いのか不安の方も多いかと思います。
一般的には住宅は築10〜15年ほどで塗り替えが必要と言われています。
築8年ほどが経過したら、劣化症状が出ていないかお家をよく観察してみることが大切です。
次に外壁を塗り替えるタイミングの目安となる劣化の症状をご紹介します。
①ひび割れ
ひび割れは外壁塗膜の表面に発生するヘアークラックと外壁本体に発生する構造クラックの2種類があります。
ヘアークラックは早急な補修の必要はありませんが、ずっと放置すると構造クラックが発生して建物自体をどんどん劣化させて建物の強度に影響を与えてしまう可能性もあります。
②塗膜の剥がれ
塗膜が剥がれて外壁材が剥き出しになってしまうと、雨風や紫外線などのダメージを直接受けてしまいます。
塗膜は外壁材を保護する役割があるため塗膜が剥がれてしまうと、そこからひび割れなどの劣化に繋がっていきます。
③色褪せ・変色
太陽光や酸性雨を浴びると外壁の色褪せや変色の原因になります。
塗膜を保護するための樹脂が外的要因により劣化することで、色褪せや変色に伴い艶もなくなっていきます。
④チョーキング現象
チョーキング現象とは塗膜の劣化によって、塗料に含まれている顔料がチョークのような粉状になって外壁の表面に浮き出てくる現象です。
チョーキング現象が起きている外壁は防水機能が低下しているので、外壁の塗り替えの検討が必要です。
⑤藻・カビの発生
直射日光が当たらず湿気の多い場所は藻やカビが発生しやすくなります。
さらに外壁表面に凹凸があったりひび割れなどが発生している状態の場所は、外壁に水分や汚れが溜まりやすく残りやすいため、藻やカビの発生原因になります。
2章目:安くなる季節と注意点
塗装工事は基本的にどの季節であっても行うことができます。
梅雨時期や雪の降る寒い冬でも、注意点さえ守れば塗装工事をすることは可能です。
ここでは塗装工事について季節ごとの特徴や注意点をご紹介します。
1.好ましい季節や条件
一般的には塗料の硬化・乾燥に適しているのは気温が15〜30℃、湿度が75%以下と言われています。
この条件を満たしていれば塗装工事をスムーズに行うことができます。
また、工事施工中は窓やエアコンの室外機をしっかりと養生します。
業者に事前に伝えれば窓を開けたりエアコンを使用することは出来ますが、場合によっては一時的に使用することが出来なくなってしまうこともあるため、注意が必要です。
2.工事が出来ない時期
基本的に塗装工事は1年中行うことができますが、どうしても施工できない条件があります。
・雨や雪が降っている時
・気温が5℃以下の時
・湿度が85%以上の時
・外壁面が結露していたり霜が降りている時
上記の条件下では塗装工事を行うことができません。
また、塗料によっては他の条件下でも工事を行うことができない場合もあるので使用する塗料のパンフレットをしっかり確認しましょう。
3.外壁塗装の季節ごとの特徴
3-1.春、涼しい時期
春は比較的天候が安定しています。
そのため天気に左右されて工期が伸びてしまうことも少なく、職人さんにとっても作業のしやすい時期になります。
しかし風で砂埃や黄砂が待ったときに塗装面に付着してしまうことに注意しなければなりません。
3-2.梅雨時期
雨が降ると塗った塗料が流れ落ちてしまうため、基本的には雨の日は工事がお休みになります。
そのため梅雨の時期は、工期が予定よりも長くかかってしまうリスクがあります。
工事が長引くと困る方は梅雨時期以外での塗装を検討しましょう。
しかし湿度に注意をして塗装を行えば、他の時期と比べても仕上がりに差が出ることはありません。
3-3.夏、暑い時期
気温が高ければ塗料の乾きも早く、順調に作業が進みます。連日雨が降ることもないため、工期が遅れることはほとんどないでしょう。
ただ工事中は窓を締め切ったり、エアコンを使うことが出来なくなることもあるため、夏に工事を行う場合は事前に業者に確認をしておくようにしましょう。
3-4.秋、涼しい時期
秋は春と同じく天候が安定していて湿度も低いため、作業がスムーズに進みます。
しかし9月10月は台風のシーズンになるため、台風原因で工事がストップしてしまうこともあります。
また、秋の終わりから冬の始まりにかけては天候が崩れがちな時期もあるため、注意が必要です。
3-5.冬、寒い時期
冬は日照時間が短いため作業できる時間が限られています。また、気温が5℃を下回ってしまうと工事を行うことができません。
結露や霜の影響で工期が伸びてしまう可能性があるため、工期が長くなっても問題ないという方は冬に塗装をしてみるのも良いでしょう。
また、塗装業者によっては年初めに新春キャンペーンを行うところもあるので、少しお得に工事を行うことができるかもしれません。
3章目:外壁塗装をお得に行う方法
外壁塗装を行う際は以下の方法を検討してみてください。
通常よりもお得に工事を行える場合もあります。
1.助成金・補助金を利用する
外壁塗装工事には助成金や補助金が適用される場合もあります。
地域によって異なりますが、一般的には工事費用の一部を給付してもらうことができます。
助成金や補助金を利用できる条件には、塗料が指定されていたりするものもあるため、お住まいの自治体に詳細を確認するようにしましょう。
2.火災保険を利用する
自然災害による住宅の被害は火災保険が適用されます。
具体的には大雪や雹、台風などによる被害が対象となります。
ただ、自然災害と認められた場所のみが適用される範囲になるため、工事代金全額が降りる訳ではないため注意が必要です。
3.リフォームローンを使う
手元にまとまったお金がない場合や、貯金を崩したくない方はリフォームローンがおすすめです。
借金と捉えると抵抗がある方もいるかと思いますが、外壁の劣化が進行してしまう前に塗装工事を行った方がトータル的にコストを抑えることができます。劣化が進行すると追加で補修費がかかり、ローンの金利よりも費用がかかってしまいます。
お金をためて数年後に外壁塗装を行うよりも、リフォームローンを利用してすぐに工事を行った方がお家の劣化のリスクも減ります。
リフォームローンを利用する場合は銀行や、塗装業者に相談してみましょう。
4.複数社から見積もりを取る
外壁塗装の費用は業者によって差が出るため、複数の業者から見積もりをとって比較するのが良いでしょう。
ただ、その際は塗料の種類と塗装箇所は同じ条件で見積もりを取るようにしましょう。この2点が違うだけで費用は大きく変わっていきます。
4章目:誤った節約方法に注意
ここでは外壁塗装の際の誤った節約方法をご紹介します。
1.工事を先延ばしにする
まとまったお金ないからと塗装工事を先延ばしにすると、ひび割れやコーキングの劣化など、お家全体の劣化が進んでしまいます。
劣化した箇所からは雨水が染み込んで雨漏りやカビが発生することもあり、カビはアレルギー等の健康被害を招く恐れもあります。
劣化が進めば進むほど大規模な補修工事が必要になり、より多くの費用がかかってしまう可能性もあります。
2.安い塗料を使用する
外壁塗装の塗料はアクリル系、ウレタン系、シリコン系、フッ素系などがあり種類によって耐用年数は異なります。
安い塗料は耐用年数が短く、頻繁に塗り直しが必要になり、トータルコストが高くなります。
また、塗料の工事費用での割合は2〜3割程度である為、安い塗料にしたからといって費用を大きく節約することはできません。
コストパフォーマンス重視であればシリコン系、長持ちさせた場合はフッ素系の塗料での塗装がおすすめです。
塗料を選ぶ際はお家の状態や予算に応じて、長期的な視点で選ぶようにしましょう。
3.自分で外壁塗装を行う
費用を抑えるために、ご自分で塗装を行う人も中にはいます。
しかし十分な塗装工事を行うために必要な塗料や道具を全て準備することに加え、高所での作業は落下の危険性もあるためおすすめはできません。
外壁塗装には専門的な知識や技術が必要で、プロの職人でも作業が終わるまで2週間以上はかかります。
4.格安業者に依頼する
相場と比べてあまりにも費用が安すぎる塗装業者には注意が必要です。
安い理由には塗料を薄めたり、人件費をカットしたりするなど、手抜き工事をしている可能性があるためです。
格安工事を謳う業者の訪問販売によるトラブルは増加傾向にあります。
大幅な値引きをしたり、危機感を煽って早期の契約を勧めたり、ホームページを持たない業者には注意しましょう。
5章目:まとめ
いかがでしょうか。
塗装工事は決して安い買い物ではありません。
ご自身でベストだと思われる時期に信頼できる業者へ塗装工事を依頼するようにしましょう。季節ごとでのキャンペーンを行っている業者も多くあるので、確認してみてください。
また、外壁塗装は時期や業者によって費用に差が出るため、必ず複数社からの見積もりをチェックするようにしましょう。
せっかくの塗装工事なので、見積もり以外も要望に合わせて丁寧な対応をしてくれたり、保証内容やアフターフォロー制度などの管理体制がしっかりしていて安心できる業者に依頼するようにしましょう。
株式会社タクトではお客様に見やすく丁寧な見積もりを心がけており、作業工程ごとの記載や丁寧な説明を徹底しております。
お客様にご安心してお任せしていただけるように、分からないことがあれば何度でもご説明いたします。
さらに充実したアフターフォロー制度や保証も備わっていますので、ご安心してお任せください。
塗装やお家のことならタクトにお任せください。
皆様からのご連絡お待ちしております。