多彩模様塗装の特徴とメリット・デメリットについて解説
2022.08.30
外壁塗装というと1色でペタッと塗られてしまうのでは?とお考えの方も多いのではないでしょうか。
確かに1色での塗装でも美観性は向上し綺麗に仕上がりますが、もう少し見た目にこだわりたいという方には多彩模様塗装をおすすめします。
多彩模様塗装は日常あまり耳にする機会は少ないので、どういったものなのか詳しく知っている方は少ないと思います。
今回はそんな多彩模様塗装についての特徴やメリット・デメリットについてなどをご紹介していきます。
1章目:多彩模様塗装の特徴
多彩模様塗装とは塗るだけで柄や模様をつけることのできる塗料で、モルタルやサイディング外壁、ALC外壁など様々な外壁材に施工することができます。
塗料の中には2色以上の液状やゲル状の粒と色が混ざっているため、一度の塗装によって天然石材のようなオシャレな模様に仕上げることができます。
新しく石目調の外壁になるため非常に意匠性が高く、張り替えたような外壁になります。
2章目:多彩模様塗料のメリットとは?
多彩模様塗装のメリットとしては以下のことが挙げられます。
1.高級感や意匠性が高く仕上がる
高い意匠性は多彩模様塗装の1番の特徴でもあります。
通常の外壁塗装では単色での塗りつぶしになりますが、多彩模様塗料を使用して塗装することで凹凸があり石目調のような仕上がりになります。
サイディング外壁やALC外壁は新築時に柄や模様がついていることが多いと思いますが、一般的な単色塗料で塗装をすると、せっかくの柄や模様が消えてしまうことになります。
そんな時に多彩模様塗装を行えば新築時のような柄や模様を出すことができ、意匠性の高い外壁に仕上げることができます。
2.耐久性が高い
石目調の塗料と聞くと塗膜が厚すぎてしまうのではと心配になる方もいると思いますが、軽量性シリコン樹脂が配合されているので建物への負担を少なくすることができます。
さらに軽量だけでなく高耐候性のシリコン樹脂を使用しているため、耐久性にも優れているものが多いのです。
3.安全性が高い
多彩模様塗料はほとんどが水性塗料です。
油性塗料はシンナーと混ぜて使用するため塗装期間中はシンナー臭がしてしまいますが、水性塗料は水を混ぜて使用するため塗装期間中も強い匂いはせずに環境にも優しい塗料です。
小さなお子様やペットがいるお家でも安心して選ぶことができます。
4.内部にも使用することができる
多彩模様塗料は、モルタルやサイディング、ALCなどの外壁以外にも内部専用の塗料があるため、内部にも使用する事ができます。
塗料を内部で使用すると匂いなどが気になる方が多いと思いますが、内部専用の多彩模様塗料は他の塗料よりも臭いに気をつけて作られているため、キツイ匂いを感じることはないでしょう。
さらに緻密な構造の塗膜を形成するため、汚れがつきにくく掃除も簡単にする事ができます。
3章目:多彩模様塗料のデメリットとは?
多彩模様塗装の特徴やメリットをご紹介してきましたが、デメリットもあります。
しっかりとデメリットも理解した上で塗料選びを行うようにしましょう。
1.作業の工程が多い
多彩模様塗料は特殊な塗料となっているため、しっかりと綺麗な仕上がりにするためには塗装作業の工程が多くなります。
多彩模様塗料はまず表面接着剤を塗ってからベースとなる単色の色を塗ります。さらにその上に多彩模様塗料を塗っていくのですが、1回塗りだと発色が悪くなったり、色ムラになってしまったりするので、基本的には2回塗って仕上げていきます。
他の塗料より作業工程が多い分、時間や手間が余分にかかってしまうということです。
2.費用が高い
多彩模様塗料はデザイン性も良く耐久性にも優れているため、長い目で見れば他の塗料と比べてもあまり違いはないかもしれませんが、初期投資の金額がどうしても高くなってしまいます。
多彩模様塗装は材料そのものの単価も高く、さらに作業の手間もかかる分費用は高くなってしまいます。
3.職人の技術によって仕上がりが異なる
多彩模様塗装は一般的な塗装と比べて工程などが異なるため、専門的な技術が必要になります。そのため、どこの業者でも取り扱っている訳ではありません。
多彩模様塗料を扱ったことがなかったり慣れていない職人が施工すれば、塗膜が厚すぎてしまったり、逆に薄くなってしまい色ムラの原因にもなってしまいます。
4.使用できない立地がある
多彩模様塗装は作業工程の中に吹き付け塗装があります。
そのため住宅密集地などは吹き付け塗装による塗料の飛散の恐れがあるため、多彩模様塗装を施工することができない場合があります。
4章目:多彩模様塗料の種類
多彩模様塗料は様々なメーカーから製品が販売されています。
ここでは主に人気な多彩模様塗料をご紹介していきます。
1.水性ペリアートUV 水性シリコン系多彩模様塗料(日本ペイント)
水性ペリアートUVはサイディング外壁との相性が良く、水性塗料のため環境に優しく匂いも少ない塗料です。
高耐候性、高意匠性、防藻・防カビ性、微弾性機能、低汚染性にも優れています。
2.ゾラコートEX 外部用低汚染シリコン樹脂多彩模様塗料(関西ペイント)
外装用に開発されたもので、石粒模様がつきます。
様々な外壁に施工することができるため、実績もあり人気の塗料です。
弾力もり、防カビ性・防藻性にも優れています。
3.ラテラトーン 水系多彩模様仕上塗材(水谷ペイント)
耐候性に優れているアクリルシリコン樹脂エマルションという素材が配合されているため、高級感があり耐久性に優れています。
高意匠性、遮熱性、防カビ・防藻性、安全性、耐汚染性にも優れており、匂いも少ないため非常に扱いやすい塗料です。
4.グラナートSP 水性形一液外壁用多彩模様シリコン系上塗り材(アステックペイントジャパン)
天然石のような高い意匠性と耐候性、耐衝撃性に優れている塗料です。
軽量性な塗料であるため建物や外壁の負担を少なくする事ができます。
5章目:多彩模様塗料を扱えない業者もいる
多彩模様塗装は塗料とチップのバランスでより高い意匠性と耐久性を発揮する事ができます。
吹き付けガンにより施工を行うため、吹き付け方や精度によってムラができてしまいます。
職人によっては薄すぎたり厚すぎたり、場所によって吹きムラなどがあったりと、職人の腕と技術はかなり大切になります。
多彩模様塗料を扱ったことのない業者や職人は規定の厚さで均一に塗装することは難しいでしょう。そのため、多彩模様塗装をしたいとお願いしても断られてしまうこともあります。
多彩模様塗装を行いたい場合は依頼する業者が多彩模様塗装の経験と実績がしっかりとあるのかを確認するようにしましょう。
6章目:まとめ
いかがでしょうか。
今回は多彩模様塗装についての特徴やメリット・デメリットをご紹介しました。
多彩模様塗装意匠性やデザイン性に優れているため、高級感を出したい方や今の外壁とデザインを変えてみたい方、今までが多彩模様の外壁であった方などにおすすめです。
しかし特殊な塗料を使用し作業工程も多いため、一般の塗装よりも手間や時間、費用がかかってしまうので注意が必要です。
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