屋根塗装の相場を知りたい!40坪の場合は?
2022.06.24
屋根塗装をする際に一番最初に気になることは、自分のお家はどのくらいの費用がかかるのかという方が多いはずです。屋根塗装を考えていても適正価格が分からなかったり、相場について知らなければ、屋根塗装の費用のイメージも湧かないと思います。
今回の記事では約40坪のお家を例に、屋根塗装の相場や費用の内訳についてご紹介していきます。
目次
1章目:40坪の住宅の場合の屋根塗装費の内訳
屋根塗装の費用内訳は一般的に材料費20%・足場代20%・諸費用30%・人件費30%に分けられます。
それぞれの費用には単価が定められているので、塗装面積×単価で計算をすれば、材料費・足場代の費用が分かり、屋根塗装工事にかかる大体の費用のイメージを持つことができます。
1.屋根塗装の内訳の費用相場
1-1.材料費
屋根塗装の費用に大きく影響するものが材料費になります。
どのような塗料を使用するのかによって、屋根塗装の費用は左右されます。
屋根塗装によく使用される塗料の単価の相場は以下の通りです。
・アクリル塗料:1,000円〜2,000円/㎡
・ウレタン塗料:1,500円〜2,500円/㎡
・シリコン塗料:2,000円〜3,500円/㎡
・フッ素塗料:3,000円〜5,000円/㎡
塗料には様々な性能を持っているものがあるので、各種類の塗料の中でも単価に差はありますが、その中でも特に単価に最も影響しているのが「耐用年数」になります。
耐用年数については後ほどご紹介します。
1-2.足場代
屋根塗装においての足場代の単価は、お家が立地する場所にもよりますが、目安としては1㎡あたり600円〜1,000円となっています。
基本的に塗装の場合は、塗料の飛散防止のために足場に養生ネットを貼ります。この養生ネットは1㎡あたり200円〜500円くらいが相場の費用になります。
足場は外壁から0.5m〜1mほど離して設置しなければいけないので、外壁の表面積より1.3〜1.7倍ほどの平米数で計算をします。
屋根塗装の場合は昇降足場という簡易的な足場を使用する事があり、相場は2〜6万円ほどになります。さらに屋根が急勾配の場合は屋根自体に足場を設置する屋根足場が必要になります。屋根足場の費用は傾斜角度や塗装面積によって異なるので一概には言えませんが、5〜20万円ほどの費用がかかります。
1-3.諸費用
屋根塗装工事では塗料と足場の他にも必要な作業があります。
・高圧洗浄:150円〜250円/㎡
・養生費:200円〜300円/㎡
・下地処理費:10,000円〜20,000円/式
・コーキング補修費:700円〜900円/m
上記の費用はあくまでも目安になります。屋根の劣化症状によって必要な補修内容や費用は異なります。依頼する際は塗装業者へ一度確認してみましょう。
2.屋根塗装の費用に影響するもの
さて、屋根塗装の費用の内訳について説明しましたが、次は屋根塗装の費用に影響しやすいものについてご説明します。
2-1.塗料のグレード
先ほど内訳の費用相場についてでもご紹介しましたが、屋根塗装の塗料にはいくつかのグレードがあります。
耐久年数によっても価格が変わります。
2-1-1.アクリル塗料
単価:1,000円〜2,000円/㎡
耐久年数:5〜7年
アクリル塗料は屋根を塗装する際に使用される一番グレードの低い塗料で、昔によく使用されていたものです。安価なためDIYなどによく利用されます。単価を見ると安価ですが、耐久性が低く5年経過するごとに塗り替えを行う必要があるため、長期的に見ると高くなります。
そのため現在の屋根塗装工事では使われていません。
2-1-2.ウレタン塗料
単価:1,500円〜2,500円/㎡
耐久年数:8〜10年
ウレタン塗料は昔から使用されている歴史の長い塗料で、場所や部位を問わず利用することができ、利便性が良く使いやすい塗料として人気のものでした。
しかし屋根の塗装に使用するには若干耐久性が足りないのと、近年でひとつ上のグレードであるシリコン塗料の価格が下がってきているということもあり、現代の屋根塗装ではあまり使用されていません。
2-1-3.シリコン塗料
単価:2,000円〜3,500円/㎡
耐久年数:10〜15年
現在の屋根塗装において約7割を占めているのがこのシリコン塗料になります。シリコン塗料は耐候性や耐久性・低汚染性の性能を有しているものがあり、価格とのバランスが良いため、現在の屋根塗装において主流の塗料になっています。
2-1-4.フッ素塗料
単価:3,000円〜5,000円/㎡
耐久年数:15〜25年
フッ素塗料の一番の特徴は、耐久性・耐候性が高いということです。屋根にしっかりと密着するので、隙間を作らずにしっかりとお家を守ることができます。
フッ素塗料に使用されているフッ素樹脂は、紫外線で破壊されにくいので、色褪せや劣化の進行を防ぐことができます。
2-1-5.断熱塗料
断熱塗料は熱が伝わりにくいため、熱の移動を防ぎ保温効果もあります。
そんな断熱塗料でお家を塗装することにより、室外と室内の温度差を減らすことができます。夏場は外の暑さが室内に伝わりにくいため室内は涼しく、逆に冬場は室内の暖かさを外へ逃しづらいため室内の暖かさを保つことができます。
さらにエアコンの効きもよくなるため、省エネ効果が期待できます。
2-1-6.遮熱塗料
断熱塗料は熱伝導を防ぎ、室内温度の上昇や保温効果のある塗料のことですが、遮熱塗料は熱を発生する太陽光を反射することのできる特殊な材料が入った塗料です。
太陽光をもろに受ける屋根などに使用することで屋根材の表面温度を抑える事ができ、結果的に室内の温度上昇を防ぐ事ができます。
耐用年数が高い塗料や断熱や遮熱などの性能を持つ塗料はイニシャルコストが高いですが、長期的にトータルコストが抑えられることもあります。
塗装の際は単価だけでなく長期的にみて塗料のグレードを選ぶようにしましょう。さらに塗料のグレードの中にも断熱や遮熱など、様々な性能を持った塗料の種類があるので、それぞれの特徴や性能も考慮するようにしましょう。
2章目:40坪住宅の屋根塗装見積もり例
40坪のお家の屋根塗装面積は70〜130㎡ほどと言われています。
ここでタクトの料金プランの例をご紹介します。
1.シリコンルーフプラン(屋根塗装)
施工内容:高圧洗浄・屋根塗装4回塗り
耐久年数:8〜10年(5年保証)
工事費+保証+税=29.7万円!(税込)
さらに10年のアフター点検付き!
※70㎡目安
2.高耐ラジカルルーフプラン(屋根塗装)
施工内容:高圧洗浄・屋根塗装4回塗り
耐久年数:10〜12年(5年保証)
工事費+保証+税=31.7万円!(税込)
さらに10年のアフター点検付き!
※70㎡目安
3章目:屋根塗装と外壁塗装は一緒がいい?
屋根が劣化していて塗装のタイミングということは、他の箇所も劣化している可能性が高いため、同時にメンテナンスを行うことで費用を抑えることができます。
1.足場代の節約
屋根の他に塗装が必要なのは外壁、付帯箇所などがありますが、全ての塗装を別々に行うと3回分の足場代金が必要になります。
3回分の塗装工事を一緒に行えば、足場の費用は1回分で済むのでかなりお得になります。
足場費用は設置費用や人件費を含めると20万円ほどかかるので、同時に施工したほうがお得に塗り替えを行うことができます。
2.手間の削減
屋根などの住宅の塗装工事は業者との打ち合わせがとても重要なので、数回に渡って打ち合わせを行う業者が多いです。工事の度に打ち合わせを行うのはかなりの手間だと感じる方も多く、塗装工事が後回しになってしまうこともあります。屋根塗装の際に外壁や付帯部分の塗装も同時に行うことで打ち合わせの手間やトータルの工事期間を短縮することができます。
4章目:屋根が劣化している場合
屋根の劣化がかなり進行していて、追加で補修工事が必要になった場合は追加で費用が発生してしまいます。劣化が進行してしまう前に、なるべく早めに屋根塗装を行うようにしましょう。以下の症状がみられたら塗装メンテナンスのタイミングです。
1.色褪せ
屋根の色褪せがみられたら、それは劣化のサインです。色褪せを放置してしまうと表面を保護している塗膜の効果が切れてしまいます。
屋根に色褪せや艶が無くなってきたと感じたら、このタイミングでメンテナンスの検討をしてみましょう。
2.藻や苔の発生
屋根の表面の防水性が低下すると、屋根材が常に水分を吸収している状態になってしまいます。そうなると湿気を好む藻や苔が発生してしまいます。そのまま放置すると屋根材自体の劣化に繋がりますのでなるべく早めに塗装するようにしましょう。
3.屋根材の反り
屋根が水分を吸収するようになると、湿潤と乾燥を繰り返します。そうするとスレート屋根など薄く形成された屋根材では徐々に反り返ってしまうことがあります。
屋根材が反り返ると表面の塗装の効果は完全に切れてしまっていることになるので再塗装が必要になります。
反りを放置してしまうと少しの力で割れてしまう状態になってしまいます。この状態まで劣化が進んでしまうと塗装ではなく、葺き替え工事やカバー工法などの工事が必要になってしまうこともあります。
反りが見られたらなるべく早めに塗装をするようにしましょう。
4.屋根材の割れや欠け
スレート屋根などは薄く成形された屋根のため、強風などにより固いものが衝突すると亀裂が入ってしまったり欠けたりしてしまいます。ヒビや欠けが小さければコーキングで補修することもできますが、ヒビや欠けの状態が大きかったり、複数箇所に見られるようであれば、カバー工法などの工事が必要になります。
5.棟板金の劣化
屋根は屋根材の固定や頂上の隙間を埋めるために棟板金が設置されています。この棟板金は釘で固定されているものが多いのですが、経年劣化や熱膨張により徐々に緩んできてしまい、棟板金が浮いてきてしまいます。
棟板金が浮いてしまうと隙間などから雨水が侵入して雨漏りの原因になったり、強風で棟板金が飛ばされてしまうといった恐れがあります。
棟板金は定期的に点検を行い、浮きが見られれば釘を打ち直すなどのメンテナンスが必要です。
5章目:屋根塗装で助成金・補助金は使えるの?
屋根塗装の費用を抑えるために、助成金・補助金などを利用するのもおすすめです。
助成金や補助金は返済が必要ないものがほとんどの為、受給する事ができればかなりお得に屋根を塗装する事ができます。
助成金・補助金は実施している自治体ごとに定められている条件を満たすことができれば受給されます。条件は自治体ごとに異なるので、自治体のホームページなどで確認してみましょう。
例えばエコ・省エネ住宅の普及として、省エネ効果のある塗料(断熱塗料や遮熱塗料)を使用すれば貰える助成金・補助金などもあります。
お住まいの自治体が助成金・補助金制度を実施しているのであれば、屋根塗装をお得に行うことのできるチャンスなので、各自治体に詳しい詳細を確認するようにしましょう。
6章目:火災保険を利用できるの?
条件はありますが、屋根塗装には火災保険を利用することもできます。
火災保険が利用できれば、屋根塗装の費用の一部を負担してもらえたり、無料で工事を行ったりする事ができます。
火災保険は建物が火災などの災害によって損害が発生した際に、保険金が支払われる保険です。火災保険が適用されるには以下のような条件があります。
①屋根・外壁の破損が災害によるものである
②被災してから3年以内に申請を行う
③工事費用が火災保険の免責金額を超えている
加入している火災保険の内容によっては保険適用条件や自己負担金額が異なるので、まずはご自分の加入している火災保険の内容の確認をしてみましょう。
7章目:悪い業者(悪徳業者)には注意して!
塗装業者の中には悪徳業者が存在しているのも、存在しているのが現状です。
せっかくの屋根の塗装工事なので、信頼できる業者を探せるように、優良業者の見極め方をご紹介します。
1.複数業者から見積もりをとる
見積もりをとる際は複数の業者へ依頼し、その中で自分のイメージに適した提案をしてくれる業者を選ぶようにしましょう。相見積もりは金額だけではなく、施工内容や施工方法が信頼できるものであるかを見極めることが大切です。
例えば見積もりの項目が○○一式といった簡略的な記載である場合には注意が必要です。
さらに塗装工事後のアフターフォローや保証内容もしっかり確認するようにしましょう。
2.相場よりも安すぎる業者は注意
40坪の住宅塗装となると総費用で70万円以上はかかることがほとんどです。相場よりもはるかに安い見積もりを提出してくる業者には注意が必要です。必要な下地処理をカットしていたり、工事が始まってから別途費用を請求される可能性もあります。
安い費用で金額を提示されると魅力的に感じてしまうかもしれませんが、金額が極端に安かったり高額である場合などは、慎重に確認するようにしましょう。違和感を感じた場合はその都度業者に確認するようにしましょう。優良業者であればすぐに納得のいく回答をしてくれるはずです。
8章目:まとめ
いかがでしょうか。40坪の屋根塗装における費用のイメージを持つことができましたか?
とはいっても屋根塗装にかかる費用は材料費、人件費だけでなく、足場代や養生費、コーキング補修費やその他補修工事等も含まれるため、正確な費用を知りたいときは塗装業者に相談してみましょう。
株式会社タクトでは建物診断、お見積もりは無料で行っております。
さらに塗装面積は坪数からの計算ではなく、手作業で計測し平米数で算出しております。そのほかの外壁や付帯箇所も実測値でお見積もりを提出させていただいております。
建物診断はドローンを使用するので、棟板金など普段見ることのない高所の劣化状況もしっかり確認することができ、劣化症状を診断することができます。
建物診断のあとはお客様のお家の状態やご要望に合わせたプランをご提出させていただきます。すぐにご返答頂かなくても結構です。じっくりとお考え頂きご納得していただきましたらご契約という流れになります。
工事は匠の塗装軍団のタクトの職人が心を込めて行います。工事期間中に何か気になること等ございましたら、なんなりとお申し付けください。
工事完了後は定期的にアフターフォロー点検にお伺いし、お客様のお家を無料点検させていただいております。何か異常がみられましたら早急にご対応させていただきます。
建物診断から塗装工事が完了した後まで、ご安心してお任せください。
塗装やお家のことならタクトにお任せください。
皆様からのご連絡お待ちしております。