外壁のコーキングに起きるブリード現象とは
2021.11.30
目次
1章目:ブリード現象とは?
サイディングボードの目地やモルタル面壁のひび割れを補修するために打ったコーキングは、時間が経つと黒く変色して見栄えが悪くなることがあります。
時間が経つと黒ずんできて見た目が悪くなるので、コーキング剤がおかしいのではと心配される方も数多くいらっしゃるかと思います。
これをブリード現象といいます。
ブリード現象とは、外壁材の目地にあるコーキング(シーリング)の塗装部分が黒いシミ(黒ずみ)のように変色してしまう現象のことです。
塗装後数年でブリード現象が起きてしまったら、せっかくの外壁塗装の意味がなくなってしまいます。
今回の記事ではそんなブリード現象について原因と予防方法を解説していきます。
2章目:ブリード現象の原因
ブリード現象の原因は、コーキング剤に含まれる「可塑剤」という成分が、塗料や汚れなどと反応してにじみ出てきてしまうためです。ちなみに「可塑剤」とはコーキングの柔軟性を高めるための物質です。
柔軟性を高めることで、コーキング劣化によるひび割れや剥がれを防ぐことができます。
3章目:ブリード現象が起こるとどうなる?
まずブリード現象は目地のコーキング部分が黒く変色してしまうため、美観性を損なってしまいます。
また、「可塑剤」と反応した塗料は本来の耐久性を発揮できなくなってしまい、塗膜の劣化が早まってしまいます。
一度ブリード現象が起きてしまったら、コーキングや塗膜はすでに劣化してしまっているので、コーキング剤を再充填してから塗装をし直す必要があります。
さらに、ブリード現象を放っておくと変色が広範囲に広がる可能性もあるので、ブリード現象を見つけた際には早急にメンテナンスをしましょう。
4章目:ブリード現象を防ぐためには?
そんなブリード現象ですが防ぐための方法があります。
・ノンブリードタイプのコーキング剤を使用する
最近はノンブリードタイプの「可塑剤」を含まないコーキング材があります。
ノンブリードコーキング剤を使うと可塑剤の移行が抑えられ、ブリード現象が起こりにくくなります。
通常のコーキング剤では可塑剤が補修表面に溶け出た塗料や汚れと反応して変色してしまうのです。
今はこういったコーキング剤が主流になってきています。
念のために、住宅の外壁塗装を依頼した業者に施工前に確認しておいた方がいいでしょう。
コーキングの充填を依頼する場合、業者がどのような種類のコーキング材を使用しているのか、注意して事前に確認してみましょう。
・プライマー塗布で防止する
コーキングはそのままで再塗装をする際、コーキング剤に「可塑剤」が含まれている可能性があります。しっかりとプライマーを塗布し、塗料や汚れとの反応を防ぎましょう。
しかし、せっかく再塗装するのであれば、コーキングも一緒にメンテナンスをお願いするのがおすすめです。
5章目:外壁のシリコンコーキングに起きるブリード現象の対策は?
シリコンコーキングには、温度に応じてブリード現象が生じる可能性があります。これは薄膜とコーティング表面との間に空気や水分が漏れ込んで、コーティング表面の膜を強化するために必要な結合力が弱まる原因です。温度が上昇すると、コーティング表面の膜は薄くなり、結合力の弱まった状態で外壁に適用されると、コーティングの耐久性に影響を与える可能性があります。
これを避けるには、コーティングを適用する前に、外壁を清掃し、水分や空気を含まない状態でコーティングを適用し、温度を管理して、コーティング表面の膜を安定させる必要があります。
6章目:まとめ
いかがでしょうか。
株式会社タクトではブリード現象の知識をしっかり持った職人が施工致しますのでご安心してお任せください。
また、アフターフォローも充実しており、塗装工事後は定期的に点検にお伺いさせていただいています。点検で何か異常がみられましたら、早急に対応させていただきます。
タクトは塗装のプロ軍団です。塗装のことならタクトにお任せください。
皆様からのご連絡お待ちしております。