外壁塗装におけるコーキングの寿命と補修について
2021.12.01
目次
1章目:外壁塗装のコーキング(シーリング)とは?
お家のサイディング外壁やALC外壁など、外壁材の目地に充填されるものがコーキング(シーリング)です。
また、モルタル外壁のひび割れを補修する際にもコーキング材やシーリング剤を使用します。
外壁のコーキングは外壁材の目地からの劣化や雨漏りを防いだり、地震などの揺れから外壁材がズレたり擦れたりするのを防いでくれる役割があります。
今回の記事ではそんなコーキングについて詳しく解説していきます。
2章目:外壁コーキングの寿命は何年?。
お家の大切な役割を持っているコーキングですが、寿命は一般的に5〜10年と言われています。
コーキング材には可塑剤という弾力性を持たせるための成分が入っています。この可塑剤が年数が経つと劣化してしまい、コーキングは弾力性を失ってしまいます。弾力性を失うことで、コーキングの耐久性・防水性が弱まり劣化が進んでしまいます。
さらに、コーキングは外壁のように硬くないので、紫外線や気温・湿度などの影響を受けやすく、塗膜などに比べて劣化が早いと言われています。
コーキングは定期的に観察し、寿命かな?と感じたら、お近くの業者に相談しましょう
3章目:外壁コーキング(シーリング)材の増し打ちとは?
コーキングのメンテナンスの方法の一つにコーキング材(シーリング材)の増し打ちというものがあります。
その名の通り、劣化したコーキングの上からさらにコーキング材(シーリング材)を充填する方法です。
劣化したコーキングは剥がさなくても大丈夫?と感じる方もいらっしゃると思います。コーキングを剥がす施工方法は後ほど説明致しますが、どうせならコーキングを全て剥がしてメンテナンスをしたいと考える方もいるかもしれません。
しかし、コーキングの撤去ができない場合があります。
それはサッシ廻りなど、コーキングを撤去してしまうと建物自体の耐久性に問題が生じてしまう箇所です。
さらにツバが出ているサッシ周りのコーキングはサッシの形状的にコーキングを全て撤去するのが難しいのです。無理に撤去しようとすると、サッシを傷つけたり防水シートまで切ってしまう可能性があります。サッシ廻りは増し打ちで行うのが基本です。
ただ、コーキングが撤去できる状態であったり、ボロボロに劣化してしまっている状態などは、撤去する場合もあります。
必ずしも増し打ちでなければいけないということではないので、業者とよく相談してから施工を依頼しましょう。
4章目:外壁コーキング(シーリング)材の打ち替えとは?
そしてもう一つの方法がコーキング(シーリング)の打ち替えです。これは既存の劣化したコーキングを撤去してから新しくコーキング材を充填する方法です。
増し打ちの場合、古いコーキングの劣化箇所からまたひび割れが起きたり、隙間ができたりしてしまう可能性もあります。
また、古いコーキングと新しいコーキングが馴染まずに、コーキングが剥がれてしまうこともあります。
コーキングを長持ちさせるために、建物全体に打ち替えを行う方が良いでしょう。
しかし打ち替えは増し打ちよりも手間が掛かるため費用が高くなってしまったり、場合によっては増し打ちの方が良い場合もあるので、専門の業者にしっかりと相談をした上で判断しましょう。
5章目:外壁コーキング(シーリング)の打ち替え時期
コーキングの寿命は5〜10年とご紹介しましたが、劣化のスピードはお家によって様々ですので、5年経っていなくても劣化している可能性もあります。コーキングの劣化状態は定期的に確認することが大切です。
費用の面から、コーキング工事(シーリング工事)をDIYでとお考えの方もいるかもしれませんが、DIYはあまりおすすめ出来ません。なぜならコーキングの補修を1箇所行ったとしても、それ以外の箇所も劣化している可能性がとても高いからです。
お家の全てのコーキングを補修するのは手間がかかるだけではなく、高所の作業には足場が必要になります。
さらにコーキングの充填は知識と技術が必要になります。
DIYにチャレンジしてみたけれど、線がガタガタになってしまったり、隙間が空いてしまったり、イメージと違う仕上がりになってしまうケースがほとんどです。
コーキングは建物を守るための大切なものなので、なるべく専門業者に依頼してメンテナンスを行いましょう。
タクトではコーキングのメンテナンスと一緒に外壁塗装の施工もおすすめしています。
外壁も月日が経てばメンテナンスが必要です。コーキングの補修で足場をかけるのであれば、外壁のメンテナンスも同時に行うことで、足場を組む分の費用を抑えることができます。
さらにコーキングの上から塗料を塗装することにより、コーキングの耐久性をあげることができます。
コーキングだけではなく外壁も劣化していないか確認してみましょう。
6章目:外壁コーキング(シーリング)の傷み症状
次に、コーキング(シーリング)のメンテナンスが必要な痛み症状をご紹介します。
①ひび割れ、破断
紫外線や気温などの影響でコーキングの弾力性が失われてくると、揺れなどの衝撃によりひび割れが発生してしまいます。
さらにひび割れを放置すると、コーキングが裂けてしまったり、穴が空いてしまう恐れがあります。この状態を破断といいます。
そうするとひびや穴の隙間から雨水が侵入してきてしまいます。雨水が直接侵入してきてしまうと、建物の下地まで浸透してしまい、建物の強度に影響を与えてしまう恐れもあります。
②肉やせ
コーキング材に含まれる可塑剤が表面に溶け出てきてしまい、コーキング自体の厚みが減少してしまいます。
さらに可塑剤が溶け出てしまっているため弾力性がなくなり、コーキング自体が硬くなってしまいます。コーキングが硬くなってしまうと、地震などの揺れからの耐久性が低下したり、ひび割れが起きやすくなったりしてしまいます。
肉やせの原因としてはコーキング充填時のコーキング材不足やプライマーの塗布不足などがあります。肉やせが起こると外壁とコーキングの間に隙間ができてしまうので、その隙間から雨水が侵入し、こちらも建物の強度に影響を与える恐れがあります。
③ブリード
ブリードとはコーキングにそって黒いシミのようなものが滲み出てきてしまう現象です。これはコーキング材の中の可塑剤という成分が塗料や汚れと反応して滲み出てきてしまうために発生します。
ブリードは見た目が悪くなってしまうだけではなく、コーキングに弾力性を持たせている可塑剤が滲み出てしまうため、コーキングの弾力性がなくなり、劣化のスピードが早まってしまいます。
④欠落
コーキングが剥がれて落下してしまっている状態のことです。
ひび割れや破断を放置し続けるとやがてコーキングは剥がれて落下してしまいます。
こうなってしまったら、もう目地はスカスカの状態でコーキングが無いのと同じ状態なので、早急に対処しましょう。
コーキングの劣化は目視で確認しやすいので、定期的に観察してみましょう。
お家を建ててから5年以上経過している場合はコーキングが劣化している可能性があるので、一度お家のコーキングをチェックしてみてください。
1箇所劣化していれば、全体的に劣化している可能性が高いです。劣化してるかも?と感じた方はお近くの業者に相談してみてください。
7章目:まとめ
いかがでしょうか。コーキングはお家を様々な要因から守る大切な役割を持っています。
上記のような劣化症状がないか、ご自宅のコーキングをぜひ確認してみてください。コーキングの一般的な寿命は5~10年とお話ししましたが、ご自宅の環境によってはもっと劣化が早く進行してしまうケースもあります。
少しだけなら大丈夫と思っていて放っておくと、コーキングだけではなく、ご自宅の建物自体がダメージを受けてしまう恐れもあります。
手遅れになる前に一度専門業者に相談することが大切です。
株式会社タクトでは、建物診断時には必ずコーキングの状態を確認し、適切なメンテナンス方法をご提案いたします。
建物診断にはドローンを使用するので、高所など普段見ることの出来ない部分まで見逃しません。
さらに保証付の塗装工事も同時に行うことでコーキングの耐久性をより高めることが出来ます。
また、アフターフォローサービスで、定期的にお客様のご自宅を点検させていただいております。もちろんアフターフォロー点検は無料です。点検で何か異常がありましたら、早急にお直しさせていただいております。
お家のことならぜひ、株式会社タクトにお任せください。
皆様からのご連絡お待ちしております。