断熱塗料を使った外壁塗装では実際にどんな効果が期待できるの?
2022.02.05
せっかく屋根・外壁塗装をするのなら、断熱効果のある塗料で塗装したい。そうお考えの方も多いのではないでしょうか?
しかし断熱塗料とはどのような効果があり、室内がどれくらい快適な空間になるのかご存知でしょうか。
今回の記事では断熱塗料についての基礎知識をご紹介いたします。
目次
1章目:断熱塗料とはどんな塗料?
断熱塗料は熱が伝わりにくいため、熱の移動を防ぎ保温効果もあります。人気なものだと、「ガイナ」「キルコート」「断熱コートEX」などがあります。
そんな断熱塗料でお家を塗装することにより、室外と室内の温度差を減らすことができます。
夏場は外の暑さが室内に伝わりにくいため室内は涼しく、逆に冬場は室内の暖かさを外へ逃しづらいため室内の暖かさを保つことができます。
さらにエアコンの効きもよくなるため、省エネ効果が期待できます。
2章目:断熱塗料と遮熱塗料の明確な違いは?
断熱と同じような言葉で遮熱があります。
これらは同じ意味で捉えがちですが、また違った意味を持っています。
断熱とは熱の移動を防ぐ、遮熱とは熱に変化する光を防ぐ、を意味します。
ここでは遮熱塗料の特徴、性質などについてご紹介します。
1.遮熱塗料について
断熱塗料は熱伝導を防ぎ、室内温度の上昇や保温効果のある塗料のことでしたが、遮熱塗料は熱を発生する太陽光を反射することのできる特殊な材料が入った塗料です。
太陽光をもろに受ける屋根などに使用することで屋根材の表面温度を抑える事ができ、結果的に室内の温度上昇を防ぐ事ができます。
遮熱塗料を塗ると室内の温度は平均的に10%ほど下がると言われています。
室内温度が劇的に変化するというわけではありませんが、室外の温度よりかは多少涼しくなります。そのためエアコンの効きがよくなるため光熱費に変化がみられる事が多いです。
さらに遮熱塗料は熱の発生源である太陽光を反射する事ができるので、塗膜や建物内部の熱による劣化を防ぐ事ができます。
しかし遮熱塗料は太陽光を反射して吸収しにくい特殊な材料が入っているため、塗料の色に若干の制限があり、色によって多少ですが遮熱効果が異なります。明るい色ほど遮熱効果が高くなる傾向にあるので、なるべく効果を出したければ白にできる限り近い色を選んでみましょう。
2.遮熱塗料のメリット
遮熱塗料のメリットをまとめました。
2-1.夏の室内温度が快適になる
遮熱塗料は太陽光を反射してくれるので、夏場の猛暑時でも室内を快適な空間に保つ効果があります。
遮熱塗装により最大温度が2〜3度変化すると言われています。2〜3度の変化でも体感温度は涼しさを感じられ、快適に過ごせるでしょう。
2-2.電気代を節約できる
遮熱塗料の効果で室温が下がると、エアコンの効きも良くなります。
室内の温度が1度低下すると、電気代が約10%節約できると言われています。
2-3.熱による劣化を防げる
遮熱塗料は熱の発生源である太陽光自体を反射して屋根や外壁に熱を吸収しにくくするので、塗膜や建物内部の熱劣化を防ぐ事ができます。
そのため、遮熱塗料の劣化年数は通常の塗料の1.5~2倍長いとされています。
3.遮熱塗料のデメリット
さまざまなメリットのある遮熱塗料ですが、デメリットもあります。
次に遮熱塗料のデメリットをご紹介します。
3-1.費用が高め
遮熱塗料は一般の塗料に比べて、特殊効果を持っているため費用が高くなる傾向があります。しかし安価な塗料と比べて耐用年数は2〜3倍ほどになるので、長期で見ればお得になることもあります。塗料選びの際は価格、耐用年数に関してしっかりと専門業者に相談しながら決めていきましょう。
3-2.冬の保温効果はない
遮熱塗料は太陽光を反射して熱を防ぐ塗料ですので、室内の保温効果はありません。
夏などの暑い季節のには最適ですが、冬が長い地域のお家などにはあまり向いていないかもしれません。
3-3.表面の汚れが遮熱に影響する
遮熱塗料は塗膜の表面が汚れていると太陽光の反射に影響があり、遮熱の性能が低下してしまいます。
しかし定期的に洗浄などをして汚れを取り除けば遮熱効果を維持する事ができます。
3章目:断熱塗料にするメリットとは?
遮熱塗料についてご紹介しましたが、ここでは断熱塗料についてご紹介します。
まずは断熱塗料のメリットについてご紹介します。
1.室内温度を快適に保てる
断熱塗料は熱移動を防いでくれる塗料なので、夏でも冬でも快適な室内温度を保つ働きがあります。
夏は室外温度の影響で室内温度が上昇するのを防ぐ役割、逆に冬は室内温度の熱を外に逃さないで保温してくれる役割があります。
2.光熱費削減の効果がある
断熱塗料により夏は涼しく冬は暖かい室内に保ってくれるので、エアコンやヒーターの使用頻度を減らす事ができます。その結果、節電対策となり光熱費を削減する事ができます。
3.音を小さくする効果がある
断熱塗料は複数のセラミックで覆われているので隙間がなく、一般塗料より塗膜表面が厚くなっています。
塗膜は表面が厚いほど効率的に音を反射する事ができるため、断熱塗料で塗装した建物は音漏れを防いでくれるのです。
また、断熱塗料はセラミックの効果により音の振動を小さくする働きもあります。音の振動を吸収する事で音を小さく来る事ができるのです。
4.結露発生防止の効果がある
結露は暖かい空気が冷たい壁に触れることで発生します。結露はカビやダニの発生原因になるので家の劣化を早めてしまいます。
断熱塗料で塗装した屋根や外壁は表面温度の低下を防ぐことができるため、結露の防止効果があります。
4章目:断熱塗料にするデメリットとは?
続いて断熱塗料のデメリットについてご紹介します。
1.費用が高い
断熱塗料の1番のデメリットとしては他の一般的な塗料よりも費用が高いという事です。
やはり特殊効果のある塗料の費用は高くなってしまう傾向にあります。
しかし、耐用年数や断熱塗料の効果での光熱費の削減のことを考慮すると、長い目で見ると経済的な塗料でもあるといえます。
2.効果の実感を感じれない場合がある
断熱塗料は非常に高機能な塗料といえますが、全ての家に十分な効果が得られるというわけではありません。
部屋が暑くなってしまう原因は一つだけではなく、全ての原因を防止することはできません。さらに近年は断熱材が使用されている住宅が多くなってきており、断熱材を使用したお家は断熱塗料の効果を感じられない場合があります。
金属系の屋根の建物や断熱性の低い家などが断熱塗料の効果を感じやすい傾向にあるようです。
お家の状態や生活スタイルに合わせた断熱工事を施工するためには、業者に相談をして建物診断をしてもらいましょう。
5章目:外壁や屋根の塗装だけで断熱は難しい?
断熱塗料での塗装工事以外にも、もちろん断熱効果を持たせることはできます。
それは断熱リフォームをする方法です。ここでは断熱リフォームの種類や特徴などをご紹介していきます。
1.壁
壁の断熱リフォームでは断熱材や断熱パネルなどを使用してリフォームを行います。壁のリフォームは外側から行うのか、内側から行うのかによって、費用や施工期間にばらつきが見られます。そのため、業者としっかり打ち合わせをして施工方法を決める必要があります。
さらに外壁の断熱リフォームでは1面だけに施工をしても断熱効果はほとんどないので、4面全ての外壁に断熱リフォームをするようにしましょう。
2.天井
天井から暑さや冷たい空気を感じる場合は天井裏の断熱リフォームがオススメです。天井裏に断熱材を敷き詰める作業のため、施工期間はそれほど長くはありません。しかし天井裏に人が入れるスペースがなく、天井を一度剥がさなければいけない場合は、費用が高くなったり施工期間が伸びてしまったりすることもあります。
天井の断熱リフォームには、天井の骨組みの間に断熱材を敷く「敷き込み工法」、綿状の断熱材を吹き込む「吹き込み工法」があります。
3.床下
床下断熱リフォームはお部屋の床からの冷えが気になる方にオススメです。一般的なお家は床の裏から断熱材を入れることができる事が多いため、工事は1、2日で完了します。床材が劣化している場合は一緒に張替え工事も行なってしまいましょう。
4.内窓の追加
室内の空気は窓の隙間から外へ逃げてしまいます。内窓を設置することで気密性を高める事ができ、断熱性がアップします。 窓ガラスの種類により価格も異なってくるので、お家の断熱性に合わせて業者と相談しながら決めるようにしましょう。
せっかく断熱リフォームをするのであれば、しっかりと業者に相談をして、自分のお家にあった断熱リフォームを行うようにしましょう。各自治体でリフォーム補助金・助成金などの支給があればきちんと有効活用していきましょう。
6章目:まとめ
いかがでしょうか。今回の記事では断熱塗料の特徴や断熱リフォームについてなどをご紹介しました。
断熱塗料は高性能で人気のある塗料です。断熱塗料での塗装を考えている方は、お家が断熱塗料の効果を十分に発揮できるのか、まずは業者に相談してみましょう。
断熱塗装以外にも、遮熱塗料を使った塗装や断熱リフォームなど、さまざまな施工方法があるので、お家にあった施工方法を選択しましょう。
株式会社タクトでは高性能な断熱塗料を取り扱っており、講習会や実技講習などにも参加をしています。塗装の知識だけでなく、技術や経験のある職人が心を込めて塗装いたします。
また、塗装工事だけでなく、断熱リフォームをはじめとするお家に関する諸工事なども承っております。
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