サイディング外壁に塗装は必要?塗装時期や費用相場について
2022.02.15
目次
1章目:サイディング外壁には塗装が必要なのか?
サイディング外壁とは近年主流になってきている外壁材です。別名サイディングボードとも呼ばれ板状になっており、建物の骨格に合わせて貼り付けていくのが特徴です。
そして、その貼り付けたサイディングボード同士をつなぐ役割を果たしているのがコーキング(シーリング)です。
そんなサイディング外壁ですが主に窯業系、金属系、木質系、樹脂系といった種類があります。
それぞれの種類の特徴を簡単にご説明します。
1.窯業系サイディング
主な原料はセメント質と繊維質です。サイディングの中で最も主流で約70%を占めています。
原料にセメント質が使用されているので衝撃や火に強く、耐久性も高いサイディングです。
また、デザインの幅も広いのも人気の一つです。
しかし、窯業系サイディングは蓄熱しやすいため、断熱塗料などで外壁塗装を行うのがおすすめです。
2.金属系サイディング
主な原料は銅板と裏打材です。
裏打材には断熱材が用いられているので、断熱性が高いのが特徴の一つです。
さらに重量がモルタルの約十分の一であるため、建物の負担を抑えることが出来ます。
金属系サイディングには
○耐久性が非常に高いスチール系
○軽量で柔らかく加工しやすいアルミ系
○耐久性は非常に高いが高価なステンレス系
などの種類があります。
3.木質系サイディング
木質系サイディングは木材に塗装をしたサイディングになります。
天然の木材を使用しているため、一つ一つのデザインに違いが見られオシャレなデザインの外壁に仕上げることが出来ます。
しかし、天然の木材のため耐火性、耐水性等は他のサイディングよりは劣ってしまいます。
4.樹脂系サイディング
樹脂系サイディングは塩化ビニル樹脂製のサイディングで、日本ではあまり普及率は高くありません。
軽量で撥水性、耐久性に優れていますが、軽さや薄さで遮音性に関しては他のサイディングよりは劣ってしまいます。
どの種類のサイディング外壁にも、もちろん塗装が必要になります。
2章目:サイディング外壁の塗装にかかる費用相場
サイディング外壁の塗装をする際には塗装料金の他に、足場代・高圧洗浄代・養生代やコーキングの劣化が見られればコーキング補修代などの費用もかかってきます。
さらに、使用する塗料の種類によっても金額は大きく変わってくるため、一概にこれくらいの値段とは言えませんが、決して安い費用ではありません。
そんな塗装工事を少しでも安くお得に行う方法は、
・相見積もりをとって比べてみる
・塗料のグレードを考える
・屋根塗装やその他の補修工事も一緒に行う
・助成金、補助金制度を利用する
などが挙げられます。
しかし、ただ安いからといって業者に依頼をしてしまうと、施工不良や工事トラブルなどの可能性もありますので、業者選びは慎重に行いましょう。
3章目:サイディングの外壁を塗装する時期は?
サイディング外壁の塗装をする時期はサイディングの種類にもよっても異なりますが、基本的には10〜20年ほどが目安と言われています。
建物の立地条件や気温や日当たりなどによっても劣化スピードは異なってきますので、定期的に外壁の劣化状況の確認をすることが大切です。
さらにサイディングボードの繋ぎ目にあるコーキング(シーリング)の劣化状況もチェックしなければなりません。
コーキング(シーリング)の劣化が進むとサイディングボードの隙間から水分などが侵入し、建物の構造自体を劣化させてしまう恐れがあります。
そうなると外壁塗装だけではメンテナンスができす、他の箇所の補修工事等の費用もかかってきてしまいます。
手遅れになる前にサイディング外壁とコーキング(シーリング)の劣化具合のチェックは定期的に行うようにし、少しでも気になることがあればすぐに業者へ相談するようにしましょう。
4章目:サイディング外壁の劣化の症状
塗装の目安になるサイディング外壁の劣化症状をご紹介します。
1.チョーキング(白亜化)現象
チョーキング現象とは塗膜の劣化により、塗料に含まれている顔料というものがチョークのような粉状になって外壁の表面に浮き出てくる現象です。
チョーキング現象が起きてしまうと防水機能が著しく低下してしまうので、外壁塗装の検討が必要です。
2.藻やカビの発生
直射日光が当たらず、湿気の多い場所は藻やカビの発生原因になります。さらに外壁表面に凹凸があったり、ひび割れなどが発生している状態の場合、外壁に水分や汚れが残りやすいため、藻やカビなどが発生しやすくなります。
藻やカビが発生すると防水性だけでなく美観性も損なわれてしまいます。
さらに塗料の密着度に影響するため、塗装前には高圧洗浄でしっかり落としてから塗装します。
3.ひび割れ(クラック)
外壁のひび割れを放置し続けると、雨水などが建物の下地まで浸透してきて、建物の建物の構造本体そのものにもひび割れを発生させてしまいます。
特にひび割れが2階にある場合や、1mm以上のものである場合は早急な補修が必要になります。ひび割れを放置すると建物の劣化がどんどん進み、強度に影響を与えてしまうので、ひび割れを発見したらお近くの業者へ相談しましょう。
4.塗膜の剥がれ
塗膜の劣化により塗膜が下地まで剥がれてしまうと、外壁材そのものが剥き出しの状態になってしまい、雨や風、紫外線などのダメージを直接受けてしまいます。
さらに塗膜が剥がれることにより、外壁材を衝撃などの外部ダメージから保護する役割がなくなってしまうので、そこからひび割れが起きてしまったり、外部材の劣化の原因になります。
5.色褪せ
太陽光や酸性雨などには、外壁の色褪せや変色の原因になります。
塗膜を保護する役割の樹脂が外的要因により劣化し、艶もなくなってしまいます。
6.サイディングボードの反りや割れ
経年劣化や釘の打ち忘れなどによりサイディングボードが反ってしまったり割れてしまうことがあります。反りや割れを放置してしまうと隙間から雨水等が侵入し、内部の下地などが腐食してしまう恐れがあります。
さらに、サイディングボードが反ってしまっていると、外壁表面の防水性能が低下している可能性が高いので塗装でメンテナンスを行う必要があります。
7.釘やビスの浮き
サイディングボードは気候に合わせて収縮や膨張を繰り返していて、浮いたり反ったりしています。この動きに釘やビスが耐えられなくなると、浮きが生じてしまいます。
そうなると塗装では補修出来ないのでサイディングボード自体の歪み補修が必要になります。
8.コーキングの劣化
コーキングは外壁の繋ぎ目からの雨水の侵入、地震の際サイディングボードがずれてしまうのを防いだりと、サイディング外壁によって不可欠なものです。
コーキングの劣化にもいくつかの種類があります。
8-1.ひび割れ・破断
紫外線や気温の影響でコーキングの弾力性が失われてくると、揺れなどの衝撃によりコーキングにひび割れが発生します。さらにひび割れを放置すると、コーキングが裂けてしまったり、穴が空いてしまったりする恐れがあります。
この状態を破断と言います。
そうなると、ヒビや穴の隙間から雨水が侵入してきてしまいます。雨水が直接侵入してしまうと、建物の下地まで浸透してしまい、建物の強度に影響をもたらしてしまいます。
8-2.肉やせ
コーキング材に含まれる可塑剤が表面に溶け出てしまい、コーキングの厚みが減少してきてしまいます。
可塑剤はコーキングに弾力性を持たせている大切な素材です。その可塑剤が溶け出てしまうことにより弾力性が失われ、コーキングが硬くなってしまいます。硬くなったコーキングは地震などの揺れで耐久性が低下したり、ひび割れが起きやすくなってしまいます。
さらに外壁とコーキングの隙間から雨水が侵入してきてしまい、建物の強度に影響を与える恐れもあります。
8-3.ブリード
ブリードはコーキングに沿って黒いシミのようなものが滲み出てきてしまう現象です。
このシミはコーキング材の可塑剤と塗料が反応して滲み出てきたものです。
ブリードは見た目が悪くなってしまうだけではなく、弾力性もなくなり劣化のスピードが早まってしまいます。
8-4.欠落
コーキングが剥がれて落下してしまっている状態のことです。
ひび割れや破断を放置し続けることによりコーキングは剥がれて落下してしまいます。
欠落してしまったら、目地はスカスカの状態でコーキングが無いのと同じ状態なので、早急な補修が必要です。
外壁の劣化症状と言ってもさまざまな種類の状態があります。これを一つずつチェックするのは大変なことですので、業者に依頼して診断してもらう方が良いでしょう。
株式会社タクトは建物診断・お見積もりは無料です。
5章目:サイディング外壁の塗替えの流れ
では実際に外壁塗装を依頼した際の基本的な塗装の流れをご紹介します。
1.足場組立
安全に作業を行うために、慎重に足場を組んでいきます。
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2.高圧洗浄
長年の苔や汚れを洗い残しの内容に注意しながら洗浄します。
洗い残しがあると塗料がしっかり密着しません。
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3.下地、コーキングの補修
ひび割れやコーキング補修が必要な場合は塗装の前に補修します。
★コーキング補修では、
劣化したコーキングの上から新しいコーキング材を注入するコーキング増し打ち工事、
既存の劣化したコーキングを撤去してから新しいコーキング材を注入するコーキング撤去打ち替え工事があります。
コーキングの劣化状況によって判断されます。
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4.養生作業
塗装しない箇所に塗料が飛散しないようにビニールやテープ等で養生をします。
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5.下塗り
上塗りをよくするためにたっぷりと下塗りを塗っていきます。
↓
6.中塗り
塗膜を厚くするためにローラーに塗料をたっぷりつけて塗装します。
↓
7.上塗り
ムラや塗り残しの無いように注意しながら塗装していきます。
↓
8.検査
塗り残し等がないかしっかり確認します。
↓
9.足場解体
最後まで気を抜かず足場を全て解体するまで安全第一で作業します。
現場の状況や施工プランによって順番が変わってくることもありますが、基本的にはこの流れで塗装作業は進みます。
ちなみに、外壁塗装をDIYでとお考えの方もいらっしゃるかもしれませんが、外壁塗装のDIYはあまりおすすめできません。
なぜなら塗装は下塗り→中塗り→上塗りと行うため、面積の広い外壁を塗装するとなると非常に時間と労力がかかります。十分な技術を持って施工しなければ、施工品質が悪くなり結果的にサイディング外壁を傷めてしまう恐れもあります。
外壁塗装に必要な足場を組むのも大変な作業で、梯子や脚立等で行った場合は転倒や落下の恐れもあり大変危険です。
さらにコーキング補修のDIYでは失敗や転落事故の発生が多いようです。コーキングはしっかり補修ができていないと雨水等の侵入を防ぐことができず、建物の劣化に繋がってしまいます。
一部分など、少しの箇所であればDIYをしてみるのも良いかと思いますが、外壁全体などの広範囲の塗装工事は業者に依頼をするのがおすすめです。
6章目:まとめ
いかがでしょうか。
サイディング外壁は丈夫な外壁材と言われていますが、基本的には定期的なメンテナンスが必要になります。
お家を建ててからや前回の塗装から年数が経っていたり、劣化症状が見られる場合は業者に相談をして、なるべく早めに外壁塗装を検討しましょう。
外壁塗装の際には塗料選びも重要になってきます。塗料がどそれぞれどんな性能を持っているのか、特徴をしっかり理解した上で希望に合わせて選ぶようにしましょう。また、複数の業者から見積もりをとり比較することも大切です。業者選びは慎重に、安心して任せられる業者を探すようにしましょう。
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