外壁塗装のスタッコ仕上げの特徴やメリット・デメリット
2021.11.27
目次
1章目:外壁のスタッコ仕上げとは?
スタッコ(英語:stucco)は日本では化粧漆喰とも呼ばれている塗り壁の建築材で、スタッコ仕上げはモルタル外壁など、外壁の表面に凸凹模様をつけることができる工法です。
海外では塗り壁の建築材としてだけでなく、彫刻などにも使用されてしました。
現代はイタリアン漆喰やスペイン漆喰などにも用いられている工法です。
日本の化粧漆喰は主に石灰・セメント・砂・水などを混ぜた素材で仕上げます。
スタッコ仕上げは塗膜が厚く硬くなるため、耐久性や防水性に優れています。
スタッコ仕上げには施工方法が2種類あります。
それが、「吹き付け塗装」と「コテ塗り」です。
まずはそれぞれの施工方法の特徴をご紹介します。
・吹き付け塗装
スタッコ仕上げでは一般的な工法で、コンプレッサー(噴射器具)で素材を吹き付けて塗り壁へ仕上げていく方法です。
素材を吹き付けることにより、デコボコとした表面に仕上げることができます。
・コテ塗り
コテ塗りはその名の通り、コテを使い表面に模様を付けていく工法です。
職人が手作業で行うため、技術や経験が仕上がりに影響します。
コテ以外でも刷毛や木片で模様をつけることもあります。
今回の記事ではそんなスタッコ仕上げの特徴やメリット・デメリットを解説していきます。
2章目:外壁塗装におけるスタッコ仕上げのメリットとは?
スタッコ仕上げにはさまざまなメリットがあります。
まず、スタッコ仕上げは塗料が乾くと硬く強固になるため、他の外壁材と比べて耐久性に優れています。
また、塗膜は厚く重厚感があるので、デザイン性も高く、オリジナルの外壁に仕上げることができます。
オリジナルの外壁はとても魅力的ですね。
そのほかにも施工方法によりメリットがあり、「吹き付け塗装」では機械で塗装していくため、手間をあまりかけずに工事をすることができます。そのため、「コテ塗り」よりも工期を短くし工事費用も抑えることができます。
そして、「コテ塗り」は職人が1軒1軒を手作業で行うため、その家オリジナルの模様を作ることができます。
また、職人の匠の技術により塗料を外壁に十分密着させることができれば、スタッコ仕上げの耐久性を最大限に発揮することが出来ます。
3章目:外壁塗装におけるスタッコ仕上げのデメリットとは?
まずデメリットとしてスタッコ仕上げは1軒1軒、職人が手作りで仕上げるため、仕上がりが職人の技術で左右されてしまいます。技術のない職人が施工すると、耐久性が低くなってしまったり、見た目も悪くなってしまったりします。
その他にスタッコ仕上げのデメリットとしては表面がデコボコしているため、隙間に汚れが溜まったり、カビや苔が発生しやすくなります。こういった汚れを長期間放置しておくと、外壁に汚れ・カビや苔が密着してしまい、取り除くのが難しくなってしまいます。
さらに再塗装する際は、表面がデコボコしている分、隙間にもしっかり塗装をする必要があるので、通常の外壁塗装よりも多くの塗料が必要になります。
塗装業者で再塗装を頼むときは、スタッコ仕上げに関する技術と経験・知識がどれくらいあるのか、適切な塗料の量を使用しているか、メリット・デメリットを考えてしっかりと相談をしてから依頼するようにしましょう。複数の業者から見積もりをとり、比較することも大切です。
4章目:スタッコ仕上げをする場合の注意点
スタッコ仕上げの注意点としてはモルタル外壁の仕上げに使うことです。サイディングやALC外壁などに使用してしまうと、塗料が密着せずにすぐに剥がれてしまいます。スタッコ仕上げで最も重要なことは、外壁に塗料をしっかり密着させることです。そのため、洗浄や補修など、下地処理も丁寧に行う必要があります。
また、スタッコ仕上げは乾燥後の収縮率が高いので、ひび割れが起きやすい傾向にあります。
スタッコ仕上げを行う際は技術と経験・知識をしっかり持っている業者に依頼しましょう。
5章目:スタッコ仕上げの起きやすい劣化症状
スタッコ仕上げは耐久性は高いとされていますが、年数が経過し劣化症状が見られた場合にはメンテナンスをする必要があります。スタッコ仕上げの劣化症状として以下のものがあげられます。
①ひび割れ
スタッコ仕上げは前述の通り塗料の乾燥後の収縮率が高いため、技術のない業者が施工するとひび割れが起きやすくなります。
その他にも、経年劣化や地震などの小さな力が何度も加わることによってもひび割れは起こります。
ひび割れを放置すると、雨漏りや外壁材の劣化につながるので、早めにメンテナンスを行いましょう。
さらに、スタッコ仕上げを再塗装する際はひび割れをコーキングなどで埋めてから行う必要があります。
②汚れ・カビや苔の付着
スタッコ仕上げは表面がデコボコしているので、隙間に雨水や汚れが溜まりやすく、それがカビや苔の発生原因になります。
外壁に付着した汚れ・カビや苔を放置し続けると、簡単には落とせなくなってしまいます。無理にこすって落とそうとすると、外壁に傷がついてしまうので、業者に依頼して高圧洗浄などで落としてもらいましょう。
③塗膜の膨れ
吹き付け塗装でスタッコ仕上げを行う場合、空気も一緒に閉じ込めてしまい、時間が経つと塗膜が膨れて来てしまうことがあります。塗膜が膨れてしまうと、そこから塗膜が剥がれてしまったり、ひび割れの原因になるので注意か必要です。
塗膜の膨れのメカニズムについてはこちらの記事をご覧ください↓↓
https://takutopaint.com/wpcolumn/塗装した壁面が膨らんできた!塗装の膨らみの原
その他にも外壁を手で触った際にチョークのようなものが手につくチョーキング現象や外壁の色褪せなどがみられたら、メンテナンスが必要かもしれません。塗装業者に相談してみましょう。
6章目:吹き付けスタッコの再塗装の注意点
スタッコ仕上げをメンテナンスで再塗装する際にはいくつか注意点があります。
①下地処理をしっかり行う
スタッコ仕上げだけではなく、外壁塗装をする際にはしっかりと下地処理を行う必要があります。
例えば汚れやカビ・苔などを綺麗にしないまま塗装してしまうと、外壁と塗料がしっかりと密着できずに、すぐに塗膜の剥がれなどの劣化が起きる可能性があります。そのため、高圧洗浄で汚れやカビ・苔を綺麗にしてから塗装する必要があります。
チョーキングも同じく綺麗にしてから塗装しましょう。
また、ひび割れが発生している場合は、必ずコーキングでひび割れをきちんと塞いでから塗装します。
ひびを塞がないで再塗装をすると、また同じところからひび割れが発生してきてしまいます。
こういった下処理を手抜きで行ってしまうと、せっかく塗装してもすぐに劣化が進んでしまいます。
②十分な塗料を使用する
スタッコ仕上げの外壁はデコボコしているため、その隙間までしっかり塗料で埋める必要があります。
そのためスタッコ仕上げでは通常の外壁塗装の3倍ほどの塗料を使用すると言われています。
たっぷりの塗料を塗ることで塗膜を厚くする事ができ、耐久性を向上させる事が出来るのです。
塗料を薄めて使用する悪徳業者には注意しましょう。
7章目:まとめ
いかがでしょうか。
スタッコ仕上げは耐用年数も高く、1軒1軒で違うデコボコ模様を楽しむことのできる、耐久性と装飾性を兼ね備えている外壁材です。メンテナンスをする際は、そんなスタッコ仕上げの特徴やメリットを十分に発揮できるように、ぜひ今回の記事を参考にしてみてください。
必ず、1社だけではなく何社か相談をして、自分が一番満足できる業者を探しましょう。
株式会社タクトは豊富な知識と経験、匠の技術を持ち合わせた塗装のプロ軍団です。もちろんスタッコの塗装もお任せください!
塗装に関して、何か気になる点がありましたらお気軽にご相談ください。お客様にご納得・ご満足頂けるまで、何度でもご説明致します。
タクトではドローンを使用した建物診断・お見積もりは無料で行っております。皆様、ぜひお気軽にお問い合わせください。
また、塗装後のアフターフォローサービスも充実していますので、工事完了後もご安心してお任せいただけます。
さらに本社の隣には体感型ショールームがございますので、実際に色見本や外壁材、屋根材などをご覧いただくことができます。
塗装のことだけではなく、お家のリフォーム工事や諸工事なども承っております。
塗装やお家のことならタクトにお任せください。
皆様からのご連絡お待ちしております。