スレート屋根の寿命は?年数や状態、補修方法や工事方法を解説
2023.04.25
新築時にスレート屋根を選んだものの、寿命がどのくらいなのかを知らない方も多いのではないでしょうか。
スレートはセメントが主成分でできているため、スレート屋根には寿命があります。
新築時のスレート屋根は上から塗装されていますが、その塗装が紫外線などで劣化すると雨や雪が降った際に水分を吸収してしまい、スレート自体を劣化させてしまいます。
そのためスレート屋根は定期的なメンテナンスが必要です。
メンテナンスを怠るとスレートの寿命を縮めてしまうため、メンテナンスが必要なタイミングや症状を見逃さないようにすることが大切です。
今回の記事ではスレート屋根の寿命や補修方法などについて詳しくご紹介していきます。
スレート屋根のメンテナンスについてお悩みの方はぜひ最後までご覧ください。
目次
1章目:一般的なスレート屋根の種類と寿命
1.スレート屋根の種類
スレート屋根は「天然スレート」と「化粧スレート」の2種類に大きく分けられます。
それぞれの特徴についてご紹介します。
①天然スレート
天然スレートは天然の粘板岩を板状に薄く加工した屋根材です。
自然の風合いや品質が高いため、高級感のある屋根材です。
天然石を使用しているため価格が高く一般の住宅ではあまり使用されませんが、日本では東京駅の屋根に使用されています。
②化粧スレート
化粧スレートはセメントに繊維状の素材を混ぜて薄い板状に加工した屋根材です。
一般的に住宅の屋根材に使用されています。
化粧スレートの中でも形状や厚さによってさらに4種類に分けることができます。
◆平型スレート
平型スレートは一般住宅に多く使用されている屋根材で、コロニアルやカラーベストなどがこれに含まれます。
安価で作業性にも優れているので多くの住宅に使用されていますが、汚れが付着しやすく割れやすいという弱点もあるので定期的なメンテナンスが必須です。
◆厚型スレート
厚型スレートはセメントと砂を混ぜて厚みを持たせて瓦のような形状にした屋根材で、セメント瓦などがこれに含まれます。
厚型スレートは塗膜が剥がれてしまうとセメントの主成分であるカルシウムが流れてしまい、ひび割れの原因になるので注意が必要です。
◆波型スレート
波型の形状をした化粧スレートです。主に工場などの鉄骨造の屋根に使用されます。波板スレートの下には野地板のような下地材はなく、長い波板スレートを屋根の傾きに張っていきます。
◆石綿スレート
石綿とはアスベストのことを言います。20年ほど前まではスレート屋根の耐久性を高めるためにアスベストが使用されていました。
しかし、粉塵が呼吸器障害を起こすため公害であるとされて2004年からは製造や使用が中止されています。
2章目:スレート屋根が傷んでいる際の症状
スレート屋根は定期的なメンテナンスを行う必要があります。
メンテナンスをしないで劣化したままの状態を放置すると塗装以外の工事も必要になり、結果的にメンテナンス費用が高くなってしまうこともあります。
これから屋根の劣化についてご紹介しますので、しっかりチェックして屋根の塗装メンテナンスのタイミングを逃さないようにしましょう。
1.藻や苔の発生
スレート屋根の表面はデコボコしていて、このデコボコに水分が溜まると藻や苔が発生しやすくなります。
藻や苔が発生すると白く汚れたようになり、そのまま放置すると美観性も悪く、屋根が腐食して雨漏りの原因にもなってしまうため早めのメンテナンスが必要です。
2.色褪せ
屋根が色あせてきたと感じたら劣化のサインです。
色褪せは住宅劣化にはすぐにはつながりませんが、色褪せをそのまま放置してしまうと屋根の表面を保護している塗膜の効果がなくなってしまい水弾きも悪くなってしまいます。
屋根の色褪せが見られたり艶がなくなってきたと感じたら、塗装メンテナンスの検討をしてみましょう。
3.屋根材の割れや欠け
スレート屋根は薄く成形されている屋根のため、硬いものなどが強風により衝突するとひび割れや欠けが発生したりしてしまいます。
ヒビや欠けが小さいものであればコーキングで補修することができますが、範囲が大きかったり複数箇所に多くみられるようであれば葺き変えやカバー工法工事などが必要になります。
4.屋根材の反り
表面上の塗膜が劣化し、スレートが水分を吸収するようになると湿潤と乾燥を繰り返し、だんだんと反り返ってしまうことがあります。
屋根材の反りを放置してしまうと少しの力が加わっただけでも割れてしまう状態になっていきます。
ここまで劣化が進んでしまうと塗装をするために上に乗っただけでも割れてしまうこともあるため、葺き替え工事やカバー工法工事などが必要になることがほとんどです。
手遅れになってしまう前に屋根材の反りが見られたらなるべく早めに塗装をするようにしましょう。
5.棟板金の劣化
スレート屋根は屋根材の固定や頂上の隙間を埋めるために棟板金が設置されています。
この棟板金が釘で固定されている場合、経年劣化や熱膨張などによって徐々に緩んでしまい、棟板金が浮いてきたりしてしまいます。
棟板金が浮いてくるとその隙間から雨水が侵入し雨漏りの原因になったり、強風で棟板金が吹き飛んでしまう恐れもあります。
棟板金は定期的に点検を行い、浮きが発見されたら釘を打ち直したり、コーキングで固定するなどのメンテナンスが必要になります。
3章目:スレート屋根が傷む原因
スレート屋根はさまざまな原因によって劣化していきます。
例えば強風や地震、経年劣化などがあります。
スレートは薄く軽い屋根材であるため、強風や地震の影響で瓦が割れたりズレてしまったりしやすいといった特徴があります。
スレート瓦に割れやズレが発生してしまうと、屋根材の下の防水シートまで劣化してしまい、最終的に雨水が入り込み、雨漏りが発生してしまう恐れもあります。
生活している中でスレート屋根の割れやズレは容易に発見することは難しいので、定期的に点検やメンテナンスを実施するようにしましょう。
4章目:スレート屋根の寿命を延ばすメンテナンス方法
スレート屋根のメンテナンス方法を3つご紹介します。
1.塗装
塗装はスレートの主なメンテナンス方法になります。寿命を縮めさせないためにも塗装メンテナンスを行うことはとても大切です。
防水性が低くなってしまったスレートに再び防水性をアップさせるために上から塗装を行います。
塗装を行うことでスレートそのものの劣化を遅らせることができるので、劣化の症状が出てき始めたら早めに塗装工事を行うようにしましょう。
2.カバー工法工事
スレート屋根の劣化が進み、ヒビや欠けが多く見られるようになると、塗装では手に負えない状態になってしまいます。
塗装でメンテナンスができない場合は、既存屋根の上から新しい防水シートと屋根材を乗せるカバー工法工事を行います。
既存屋根の撤去をしないで上から施工するため、撤去費用がかからず葺き替え工事よりも費用を抑えることができます。
3.葺き替え工事
スレート屋根の劣化を放置してしまい雨漏りが発生してしまった場合は、内部まで水が回り躯体の木材まで腐っている恐れもあるので、屋根を取り替える葺き替え工事が必要になります。
塗装やカバー工法工事では腐った木材を修繕することはできないため、葺き替え工事で木材を交換する必要があります。
葺き替え工事は既存屋根の撤去・処分費や手間代がかかるため、カバー工法よりも費用は高くなります。
5章目:スレート屋根のメンテナンスは6~7年が適切
スレート屋根のメンテナンスは6〜7年が適切と言われているため、築6〜7年を目安に専門業者へ屋根の点検をしてもらいましょう。
屋根は紫外線を直接受けるので、外壁よりも早く劣化が進んでしまいます。
外壁と同じタイミングでいいや、とメンテナンスを先延ばしにしてしまうと気づかないうちに劣化が進行してメンテナンスに余分な費用がかかってしまうこともあります。
また、お家の立地によっても劣化の進行に差が出るので、早めの点検を心がけるようにしましょう。塗装工事後も10年ほどを目安に点検を行うようにしましょう。
6章目:まとめ
いかがでしょうか。
スレート屋根は現在多く普及しているため、お家の屋根がスレートの方も多いのではないでしょうか。
スレート屋根は定期的に塗装メンテナンスを行うことで長持ちさせることができます。スレート屋根用の塗料もさまざまな性能のものもあるので劣化状態や予算にあった塗料を選びましょう。
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