屋根塗装で高圧洗浄が必要な場合と費用ついてプロが解説します
2022.10.11
屋根の塗装工事を行う際は一度洗浄をして屋根を綺麗にします。
屋根の洗浄には高圧洗浄機を使用して高圧洗浄が行われます。
屋根塗装をするのになぜ高圧洗浄が必要なのか不思議に思う方もいるのではないでしょうか?
今回の記事では屋根塗装においての高圧洗浄についてを詳しくご紹介していきます。
目次
1章目:屋根塗装前に洗浄が必要な理由とは?
屋根塗装の前に洗浄をする理由は屋根に付着した藻や苔などの汚れ、旧塗膜やチョーキングなどを落とすためです。
こういった不純物が付着したまま塗装をしてしまうと、屋根表面に塗料がしっかりと密着せずにすぐに塗膜が剥がれてしまう可能性があります。
そのため高圧洗浄で念入りに不純物を落とす必要があります。 このように屋根塗装前の洗浄は単に見た目を良くするだけではなく、塗料の密着を向上させて塗装後の塗膜の耐久性を良くするための大切な作業ということです。
2章目:屋根の(高圧)洗浄は必要なの?
屋根の洗浄は手洗いで丁寧に洗浄するのが屋根材を傷付けることがないため理想的ですが、長年に渡り付着した藻や苔などの汚れは、強力な力で広範囲に渡り屋根材に付着しています。これを手洗いで洗浄するとなると、ものすごい手間がかかってしまい物理的にも無理があるため、一般的には高圧洗浄機を用いて高圧洗浄で屋根を綺麗にしていきます。
専門業者が使用する高圧洗浄機は家庭用のものと比べると倍近くの威力があるので、屋根に付着した藻や苔・旧塗膜やチョーキングをしっかりと洗い落とすことができます。
高圧洗浄機には以下のような種類があります。
・通常タイプ
扇状または円錐状に水を噴射し汚れを洗い落とします。水を高圧で当てることで汚れを洗い落とすことができます。
・トルネードタイプ
ノズルの先端がぐるぐる回ることで、通常の高圧洗浄よりも勢いのある水圧で洗浄することができます。しかし水圧がとても強いため操作を誤ると洗浄面や人体を傷つけてしまうことがあります。
・バイオ洗浄タイプ
洗浄を行う前にバイオ液を散布し汚れを浮き上がらせてから、高圧洗浄を行います。こびりついた頑固な汚れも落とすことができ、バイオ洗浄後は藻や苔が発生しにくくなるといった効果があります。
しかし窓やサッシなどは化学反応が起きてしまう可能性もある為、養生をするなどの作業が必要になります。
3章目:屋根に高圧洗浄を行う時に注意すべきこととは?
高圧洗浄を行う際に注意すべきことはどのようなことがあるのでしょうか。
次に高圧洗浄を行う際に注意すべきポイントをご紹介します。
1.屋根の耐久性が落ちる可能性がある
屋根の高圧洗浄は削り落とすことで、藻や苔などの汚れを落とします。
高圧な水を一定時間同じ箇所に当て続けたり、屋根が高圧洗浄に耐えられないほど劣化してしまっている場合は、屋根材の中の基材が露出するまで削り落とされてしまう可能性があります。
機材が露出するまで削られてしまったコロニアルはダメージを受け、屋根本体の耐久性も落ちてしまいます。
2.屋根を破損させる可能性がある
劣化により脆くなった屋根は高圧洗浄中に割れてしまうことがあります。
劣化がひどい屋根や品質の悪い屋根など、脆くなってしまった屋根は人が乗るだけで割れてしまうため、注意が必要です。
こういった場合は塗装ではなく屋根の葺き替えやカバー工法工事を施工した方が良い場合もあります。
3.雨漏りを発生させる可能性がある
屋根の下にある防水の役割を果たしているルーフィングシートが劣化してしまっている場合、高圧洗浄による大量の水で雨漏りが発生してしまう可能性があります。
しかし、もともとルーフィングシートが劣化してしまっていると大雨の際も雨漏りが発生する可能性が高いので、建物診断時にルーフィングシートの状態もしっかりと確認してもらい、劣化しているようであれば葺き替えやカバー工法を検討した方が良いでしょう。
4.アスベストを飛散させる可能性がある
2004年よりも前に製造されたコロニアル屋根には健康被害に影響をもたらすアスベストが含まれている可能性があります。アスベストは石綿とも呼ばれており発がん成分のある物質です。
海外ではアスベストが含まれている建材に高圧洗浄をすることを禁止している国もありますが日本では特にそのような法律は定められていません。
高圧洗浄で屋根材を削りすぎてしまうと、このアスベストが飛散してしまう恐れがあるので注意が必要です。
5.高圧洗浄中は窓やドアを開けられない
基本的に高圧洗浄を行っている際は家中の窓やドアを開けることができません。
もしもうっかり開けてしまうと、家中が水浸しになってしまいます。窓やドアを開けてはいけないことを家族全員が知っている必要があります。
さらに高圧洗浄は水圧が高いため窓などは鍵を閉めておかないと高圧洗浄時に窓が開いてしまうこともあります。屋根の洗浄は外壁洗浄と比べて窓が開いてしまうリスクは低いですが、念の為鍵もしっかりと閉めておくようにしましょう。
6.洗浄後乾かす時間が必要になる
高圧洗浄後の濡れた状態では次の作業を始めることができません。
水分が乾燥しないうちに次の作業を始めてしまうと施工不良の原因にもなってしまうので、しっかりと乾かす時間を儲ける必要があります。
4章目:屋根の洗浄にかかる費用相場は?
次に屋根を洗浄する際にかかる費用についてご説明します。
屋根の洗浄には以下の費用が必要になります。
1.水道代
屋根の洗浄をするにはもちろん水が必要になります。これはご自身で洗浄を行う場合だけではなく、業者に洗浄を任せる際も基本的に水道代は家主負担となります。
塗装前の洗浄では1日ほどかけて入念に洗浄を行うため、その分水道代の負担も大きくなってしまいます。
しかし、実はホースを使用して洗浄を行うよりも高圧洗浄機での高圧洗浄の方が使用する水の量は少ないのです。ですので水道代がかかるといってもおおよそ1000円〜2000円程度で収まることがほとんどです。
水道代を節約したいと考え、業者に洗浄用の水を持ってきてもらうとなると逆に運搬費等で水道代を負担するよりも費用が高くなってしまいますので、自宅の水道を使用してもらうのが良いでしょう。
2.業者へ依頼する場合の費用
業者へ高圧洗浄を依頼する際は基本的に洗浄面の平米数と単価で費用を算出します。
高圧洗浄の単価は100〜250円/㎡ほどでしょう。バイオ洗浄の場合は単価は高くなります。
業者に依頼した際に「一式」表示の場合は注意が必要です。高圧洗浄を業者へ依頼する場合はしっかりと洗浄面の平米数を計測し単価も表記してある業者に依頼するようにしましょう。
5章目:屋根塗装にはかかせない洗浄は専門の業者に依頼すべき理由とは?
費用削減のために屋根の洗浄をDIYで行おうとお考えの方もいるかと思います。
しかし屋根の高圧洗浄をDIYで行うことはとても危険な行為です。
屋根に上がるだけでもとても危険なうえ、水を使用して作業するとなるとその危険度は相当なものです。
建設業における墜落や転落による事故は年間で100〜200件ほどにも及びます。しっかりと準備したプロであってもこれだけの事故が起きているため、とても危険な作業だということがお分かりいただけますね。
さらに知識もあまりない一般の方が高圧洗浄を行うと漏水を引き起こしてしまう恐れもあります。
屋根塗装での高圧洗浄も全てプロの専門業者に依頼するようにしましょう。
6章目:まとめ
いかがでしょうか。
屋根の塗装工事の前には必ず高圧洗浄を行いますが、高圧洗浄で屋根に付着した藻や苔、旧塗膜やチョーキング等を綺麗にすることで、より質の高い屋根塗装を行うことができます。
株式会社タクトでは塗装工事はもちろんのこと、塗装前の高圧洗浄や下地処理などもしっかりと丁寧な作業を心がけています。塗装のプロ軍団が心を込めて丁寧に作業いたします。
タクトは建物診断でしっかりと屋根の状態を確認してから適正なプランをご提案いたします。
お客様にご納得していただき、ご安心していただけるまでしっかりとご説明いたします。無理な営業は一切行いません。他の業者さんのお話も聞いた上で弊社をお選びいただけると幸いです。
塗装工事以外の諸工事等も喜んで承っております。お家のことであればなんでもお気軽にご相談ください。
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